サイゾーpremium  > 連載  > 彼女の耳の穴  > 『彼女の耳の穴』/大久保佳代子
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(写真/三浦太輔・go relax E more)

Touching song

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ビートたけし&たけし軍団
『抱いた腰がチャッチャッチャッ』
1984年8月リリース。作詞は大津あきら、そして作曲を大澤誉志幸が担当した名曲。たけし軍団をバックに、アイドル的人気を誇ったビートたけしが歌う大人の歌謡曲。


 先日の“ババアマラソン”では大変感動的な演出をしていただいて。フジテレビの『27時間テレビ』で挑戦した88キロマラソンのゴール直前で、清水ミチコさんが松任谷由実さんのモノマネで歌ってくださったんですよ。事前に「つらいときにはユーミンを聴きたい」って希望を出してたからなんですけど、特に最後の「ノーサイド」の場面では涙が出てきたってみなさんおっしゃってくれたりしたんですが、実は走ってる私は身体が痛いやらつらいやらで、あんまり耳に入ってなかったという(笑)。いや、もちろんいろんなものが重なってちょっと感極まってはしまいましたけどね。だからまああれは、歌詞も含めた演出というか……。いえ、もちろんすばらしい曲ですし、好きなんですけどね!

 そもそも私が生まれ育った愛知県の田原市というところは、渥美半島の先っぽにある田舎町で、だから音楽といっても「昨日の『ベストテン』見た?」とか友達と話すくらいで、女の子はみんなたのきんトリオが好きだったし、そのあとはシブがき隊、少年隊……シブがき隊のレコードは私も買ってましたけど、ちょうどその頃に漫才ブームが来るんです。で、1981年に『オレたちひょうきん族』が始まって、それを見て、もうとにかくビートたけしさんのことが大好きになるんですよね。

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