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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第94回

『リトル・ボーイ』――原子爆弾投下は“神の福音”か“大量虐殺”か?

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『リトル・ボーイ』

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第二次世界大戦のさなか、カリフォルニア州の小さな町に暮らす一家の父親が戦地に向かった。そして彼は日本軍の捕虜になってしまった。その風貌からリトル・ボーイと呼ばれる彼の息子は、父親が帰ってくるよう神父に教えを請うのだが……。

監督:アレハンドロ・モンテヴェルデ/出演:エミリー・ワトソン、ケリー・ヒロユキ・タガワほか/日本公開未定。


 広島に原爆が投下されて70年目、アメリカでもそれを題材にした映画が公開された。タイトルを『リトル・ボーイ』という。

 舞台は1940年代、カリフォルニア州の小さな漁港町。主人公ペッパーは小学生。町でいちばん背が低かったので「リトル・ボーイ(チビスケ)」とあだ名を付けられていた。イジメられっ子のペッパーだが、彼はいつでも優しかった。

 太平洋戦争が続き、ペッパーの兄にも招集令状が来る。しかし、偏平足で徴兵検査にはねられる。代わりに父が戦場に兵隊に取られる。彼は南太平洋の戦闘で、日本軍の捕虜になってしまう。

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