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【premium限定連載】芸能評論家・二田一比古の芸能ゴシップ今昔物語

愛之助に捨てられ玉の輿に乗りそびれた「崖っぷちアイドル」熊切あさ美に見る"女性タレント"の宿命と運命 

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――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!

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『ガケっぷち―くまきりあさ美写真集』(ワニブックス)

 片岡愛之助と藤原紀香の熱愛発覚により、にわかにクローズアップされたのが愛之助と二年前から恋人同士だったはずのタレントの熊切あさ美だった。片岡は「すでに熊切とは別れている」としきりに破局を強調する一方で、熊切は「別れていない」と反論。「言った」「言わない」論争に発展している。要は「二股交際」か否かが、世間の一番の関心事。二股でなければ、愛之助の新たな恋、紀香との今後に関心は移行するが、熊切がそれを阻む。「二股」となれば、特に愛之助のダメージは大きい。塩谷瞬のように「ひどい男」として世間からもバッシングにあうのは必至。紀香も二股をかけられていたということになり、決していいイメージは持たれない。残る熊切も『かわいそうに』と同情の余地はあるが、ダメージを受けるのは確実で、「二股」で得する者はいない。

 愛之助と熊切。どちらの言う事が本当なのか現段階では定かではないが、このままだと二人の破局だけは決定的。もう元の鞘に戻ることはないだろう。この程度のスキャンダルでは愛之助の仕事になんら支障はない。歌舞伎の世界の伝統「女遊びは芸の肥やし」を地でゆくからだ。

「歌舞伎役者はアイドルとは違い、どんなに遊んでいても上からきつく注意されることはない。歌舞伎の仕事をきちんとこなし、芸を磨いていればそれでいい。女遊びで人気を落とすこともない。お客は芸を見に来ているのですから。ただ、結婚相手となると本人の一存では決められない。贔屓筋などの意見にも耳を傾けなければならない。だから嫁選びは難しくなる」(歌舞伎関係者)

 一方の熊切。

 女性タレントとは実に不思議な存在である。歌も芝居も、お笑いの芸も持っていなくとも、テレビでお喋りをするだけで、最近では少々バカなことを言っていてもタレントになれる。ただ、お喋りがうまいだけでは芸能界で長く生き残り続けることはできない。本人たちもそこは重々承知で、だからタレント活動をしながら結婚相手を探す。女性タレントの恋愛報道が多いのはそのためだろう。

 そして、短いタレント人生の先が見えた時点で結婚する。女性タレントの趨勢は、近年だけでも、実に激しい。小倉優子、ほしのあき、神田うの、山田優、安田美沙子……と結婚していった。「玉の輿」に乗った人もいれば、スザンヌのようにすでに離婚してシングルマザーになった人もいる。中でも超玉の輿に乗ったのが、ヤンキースの田中将大と結婚した里田まいだった。

 熊切も愛之助と結婚できれば、「梨園の妻」という玉の輿に乗れたはずだった。もともと『崖っぷち』アイドルと呼ばれ、事務所も転々としていて、最近はアイドルとしての仕事もなく、愛之助との結婚に賭けていたのだろう。破局で今後の人生が難しくなった。こうなると、「暴露本」「ヘアヌード写真集」といった話が飛び交う。これから新たなビジネスに挑戦するのか、それとも静かに芸能界から身を引くか、本人の決断次第だ。

 傍から見れば華やかに見える芸能界。しかし成功するのはあくまでも一部の人に限られている。芸能界で一生やっていくのは至難の業。昔、「あなたのブルース」が爆発的なヒットを飛ばし、歌謡界で活躍していた矢吹健さんが山梨県内のアパートの一室で「孤独死」していたと女性誌で報道された。ヒット曲があっても、それだけで芸能界を生き抜くのは難しいことを如実に証明するものだった。そのうえ、矢吹さんはお子さんを若くして亡くし、奥さんにも先立たれていたという。芸能界でも孤独死する人が出る時代である。

 今の芸能界は間口が広い。誰でもといったら語弊はあるが、ちょっとしたきっかけで芸能界に入れる。そして、瞬く間に人気者になることもある。ただ、人気を維持していくのは難しい。子供に夢を託して芸能界に入れる親も目立つ現在。夢破れた時につぶしが利かないのもまた芸能界である。

ふただ・かずひこ
芸能ジャーナリスト。テレビなどでコメンテーターとして活躍するかたわら、安室奈美恵の母親が娘・奈美恵の生い立ちを綴った「約束」(扶桑社刊)、赤塚不二夫氏の単行本の出版プロデュースなども手がける。青山学院大学法学部卒業後、男性週刊誌を経て、女性誌「微笑」(祥伝社/廃刊)、写真誌「Emma」(文藝春秋/廃刊)の専属スタッフを経て、フリーとして独立。週刊誌やスポーツ新聞などで幅広く活躍する。現在は『おはようコールABC』(朝日放送)、『今日感テレビ』(RKB毎日放送)などにコメンテーターとして出演。


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2016年12月号