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【premium限定連載】芸能評論家・二田一比古の芸能ゴシップ今昔物語

清原和博、加藤茶、酒井法子……パチンコ営業に活路を見いだす“芸能人の稼ぎ”のカラクリ

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――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!

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『男道』(幻冬舎文庫)

 かつては「長者番付」なるものがあった。毎年、ゴールデンウイークに日本全国の高額所得者を一斉に公示していた。新聞が第一報を打ち、週刊誌はさらに詳報を報じた。

 毎年の恒例記事がなくなって久しいが、芸能マスコミにとっては別の目的もあった。自由に閲覧できることから、各税務署に閲覧に行き新聞紙面上では掲載されない高額所得者でも下位の人たちのチェックをしたものだった。このときの対象は、特に芸能人。

 税金の申告は原則、住民票を置いてある地区。目的は金額よりも現住所だった。芸能人の住所情報はある種の宝。芸能マスコミはそれを把握する必要があったのだが、芸能人も心得たもの。申告地区を事務所にしている人も少なくなかった。長者番付は職種別にも分類されており、当事者よりも高額納税とは縁のない庶民のほうが「この人こんなに稼いでいるの」などと井戸端会議のネタにしていた。

 世の中にはとんでもない大金持ちがいるものだと感心するしかないのだが、「金持ちの定義」があるとしたらと、ある金持ちに聞いてみたことがある。

「毎月、自分にどれだけ収入があって、どれだけ使っているか、ほとんど知らない。だいたい通帳なんてほとんど見ることがないからね」とさらっと言ってのけて、「なるほど」と、妙に説得力があった。

 結局、プライバシーの問題などがあり、長者番付の公示は廃止になったままである。一時は「紅白」の出演者発表と同等ぐらいに盛り上がった行事だけに寂しい気はする。

 今は芸能人の収入もギャラなどを推定して計算するしかなくなっている。その推定を元に週刊誌は定期的に芸能人の出演料やCMのギャラなどの特集を組んでいる。これは、「多少の誤差はあっても概ね当たっている」というのが業界内の通説である。

「ギャラは経験、実績、人気などで変動していく。ベテランでも人気がなくなれば下がる。未だに下がることがないのは映画とCMだけしかやらない吉永小百合ぐらいでしょう。彼女だけは芸能界でも別格です」(芸能関係者)

 芸能人と言っても歌手、役者、芸人、タレントとジャンル分けできるが、稼ぎ方は多種多様。もちろん、収入は事務所を経由して本人に入るシステム。

「新人は給料制がほとんど。給料は安くても、家賃などといった主な経費も事務所に払ってもらえるので、小遣い程度でもやっていけますが、仕事が増え人気が出てくると、歩合制になり、規定のマネージメント料を事務所が引いた残りを本人がもらえることになる。でも、歩合制にした途端、仕事が減ることもある。仕事がなければ収入はゼロ。事務所と芸能人で一番もめるのが金銭面だが、未成年のタレントの場合、親が口を出して事務所ともめたりする。経験を積むと、今度は楽屋などで親しくなったタレント同士で話題になるのが、『いくらもらってるか』という話。そこでの会話で不満がでて、事務所移籍や独立問題に発展することもある」(芸能プロ関係者)

 給料の安さをタレントが公言している“吉本興業”の新人の給料は確かに安いが、仕事は確実にある。仕事が増え人気が出れば、必然的に給料は上がる。人気がさらに上がれば歩合制になり収入も増える。

「給料がどんなに安くても吉本を辞める芸人が少ないのは仕事が安定していることが大きい。将来、明石家さんまのように稼げるタレントになれるかもしれないという可能性があるわけです。仕事は事務所あってのものですからね」(在阪のテレビ関係者)

 それでも事務所の力だけではどうにもならないのが芸能人の高齢化。いくら事務所に力があっても寄る年波には勝てないのが現実。昔の名前だけではそうそう仕事はとれない。そこで最近、芸能界で手っ取り早い仕事として活発化しているのがパチンコ営業。清原和博も、体力の衰えが心配される加藤茶も、そして酒井法子もテレビなどの仕事が減少している今、パチンコ営業は欠かせなくなっている。

「昔は隠れてする芸能人のバイトでしたが、今やメインになっているのがパチンコ屋さんの一日店長という仕事。お客さんの前で話をしたり歌ったりするだけで、百万ぐらいのギャラになる人もいる。単発でテレビに出るより、よっぽど効率のいい仕事。知名度さえあれば稼げるパチンコ営業は今や芸能人の大きな仕事になっています」(業界関係者)

 芸能界といえど稼ぎ続けるのは難しい。

ふただ・かずひこ
芸能ジャーナリスト。テレビなどでコメンテーターとして活躍するかたわら、安室奈美恵の母親が娘・奈美恵の生い立ちを綴った「約束」(扶桑社刊)、赤塚不二夫氏の単行本の出版プロデュースなども手がける。青山学院大学法学部卒業後、男性週刊誌を経て、女性誌「微笑」(祥伝社/廃刊)、写真誌「Emma」(文藝春秋/廃刊)の専属スタッフを経て、フリーとして独立。週刊誌やスポーツ新聞などで幅広く活躍する。現在は『おはようコールABC』(朝日放送)、『今日感テレビ』(RKB毎日放送)などにコメンテーターとして出演。

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