サイゾーpremium  > 特集2  > 【『半沢直樹』『花咲舞』】ほか、池井戸ドラマ出演者の素顔
第2特集
高視聴率作家・池井戸潤の正体【3】

今のドラマは『半沢直樹』に影響うけまくり! 池井戸ドラマ出演者の素顔

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――ここまでは、映像化が続く池井戸潤原作の人気をめぐる業界の動きを見てきたが、ドラマの出演者の仕事ぶりはどう変わってきているのだろうか? 平成以降の民放ドラマ史上最高視聴率を叩きだした『半沢直樹』バブルを筆頭に、今クールの池井戸ドラマ出演者の行状を見ていこう。

【座談会参加者】
A…スポーツ紙芸能デスク
B…テレビ局編成スタッフ 
C…某芸能プロダクションマネージャー
D…制作会社スタッフ

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『半沢直樹 -ディレクターズカット版- DVD-BOX』

A 普段の我々は文芸作品とは無縁の仕事だけど、『半沢直樹』の大ヒット後、『ルーズヴェルト・ゲーム』(共にTBS)と『花咲舞が黙ってない』(日テレ)という、同じ原作者のドラマが同クールに入ったことは驚きだった。 

B そもそも『ルーズヴェルト』は、『半沢』の続編が流れたから急遽作られることになったという経緯がある。ともあれ、主演の堺雅人は大ブレイク、脇役陣たちも目に見えて仕事が増えた。

C TBSや堺以外にも“半沢バブル”の恩恵を受けた人は多いよ。以前からディナーショーなんかもやっている片岡愛之助は、『半沢』以降、あちこちのホテルからオファーが増えたと喜んでいるそうだ。宮川一朗太をはじめ、これまでパッとしなかった脇役陣も、『半沢』への出演を機にイベント関連のゲストに呼ばれるケースが増えたそう。会場では半沢ネタ一辺倒で押しまくるそうだけど、決め台詞「倍返しだ!」はさすがに食傷気味か(笑)。

D そういった経済効果を考えると、最終話の視聴率が40%を超えた『家政婦のミタ』(日テレ/11年)や、視聴率はそこそこだったけど“あまロス”なんて造語もできた『あまちゃん』(NHK/13年)以上のオバケドラマだ。“半沢直樹出演”って肩書が使えるだけで、いまだに営業では大きな武器になるそうだけど、「ウチのタレントも、ちょい役でもいいから出したかった」って芸能プロはホントに多いよ。

C ただ、終了前から続編の話題で盛り上がっていたけど、ここにきて急転直下、主演の堺雅人が16年のNHK大河ドラマ『真田丸』に内定して、たち消えになってしまった。

B 大河主演は俳優にとって名誉とはいえ、1話あたりのギャラは民放とは比較にならない破格の安さ。俳優として、さらにステップアップするために実より名を取ったというところかな。堺が所属する田辺エージェンシーは、稼ぎ頭のタモリの看板番組『笑っていいとも!』(フジ)が終了したばかりなのに、勝負に出たともっぱらだ。

C そのぶん、ソフトバンクをはじめとするCMでキッチリ稼いだんじゃないですか(笑)。

D だけど、続編を匂わせた挙句、白紙にした堺サイドに散々振り回されたTBSや、「半沢バブルよ再び」を夢見ていた共演陣からは大ブーイングが起きたから、同じ原作者の『ルーズヴェルト』を“取りに行った”という構図だよ。

A とはいえ、視聴率こそ毎回10%を超えているけど、話題性に関してはイマイチの印象。『半沢』と同スタッフが制作しているだけに、「もっと数字が取れないのか」との声もあった。

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