サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > ドラマ【ルーズヴェルト・ゲーム】でも存在感発揮するミズノ
第1特集
「飛ぶ」「飛ばない」の問題でない!統一球問題の深層【3】

ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』でも存在感を発揮するミズノの逞しさ

+お気に入りに追加

――本文中ではプロ野球界とスポーツメーカーの関係を見てきたが、ミズノ社の力が及んでいるのは「教育の一環」たる高校野球はじめ、アマ球界も同様である。学生野球憲章に抵触しようとも宣伝を怠らない同社の努力は、テレビドラマにまで及んでいた!

1406_baseball_07.jpg
ミズノのロゴがくっきり映される『ルーズヴェルト・ゲーム』。なおドラマの鍵を握るピッチャー・沖原(画像下)を演じている役者は、あの工藤公康(元西武ほか)の長男・工藤阿須加だ。

 こちらの記事の中で本誌13年11月号での愛甲猛氏のインタビューを引用したが、その中にもう1カ所気になるところがあった。一連の問題が発覚した際の選手側のリアクションについての、「俺が聞いたところでは、事前に知ってた選手もかなりいたって話だし、ミズノとの契約がある選手の中には義理立てして黙ってた奴もいたと思う」というコメントだ。

 さらに、こちらの記事に登場いただいたスポーツメーカー社員による「高校や大学の注目の大会になると、選手の用具がミズノ社製に替わっている」というコメントも見逃せない。野球に限らず、プロスポーツ選手が使用する用具は、そのほととんどがスポンサー契約を結んでいるメーカーからの提供。用具を提供してもらう代わりに、歩く広告塔になってもらうわけだ。高校球児のみならず、小中学生も含めて、憧れの存在が使っているのであれば、自分も使いたくなるのは当然である。

 それぐらい、注目選手が使用することは、メーカーにとっても絶大な広告効果があるといえよう。実際、野球経験者である筆者も、学生の頃はウィルソンの池山隆寛(ヤクルト)モデルを使っていたし、大人になった今でもローリングスの鈴木尚広(巨人)モデルを使っていて、自分でもなかなかイケてると思っている。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年5月号

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ