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第1特集
公文書で開示されない近代皇室の実像【3】

俗説? 陰謀? 偽史? 天皇裏面史の数々がここに!皇室陰謀論ブックレビュー

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――古代から近現代に至るまで、常にぶ厚い菊のヴェールに閉ざされた皇室の世界。その内部に迫ろうと、数々のジャーナリストや歴史家たちが、天皇に関する自説を展開してきた。落とし胤、すり替え事件、ユダヤ資本やフリーメイソンとのつながり、さらには埋蔵金まで……。「菊タブー」をものともしない骨太の作家たちが発表する、さまざまな言説をご覧あれ!

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■昭和天皇の隠された妹
『昭和天皇の妹君』
(著者:河原敏明 出版社:ダイナミックセラーズ 発売年:1991年)

皇室ジャーナリストである河原敏明氏による著作。昭和天皇の弟である三笠宮には実は双子の妹が存在しており、奈良の円照寺門跡・山本静山として生活を送っていたという説を検証する。100名余りの皇室関係者に取材して証言を得たこの説は、発表当時、週刊誌やテレビなどで話題の中心となったが、河原氏の取材を受けた人々は、「そんなこと話していない」と態度を豹変させてしまった……。河原氏は2011年にも『天皇家の隠し子 謎につつまれた悲劇の皇女』(ダイナミックセラーズ)を出版している。


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■講談社は出版取りやめ
『プリンセス・マサコ』
(著者:ベン・ヒルズ 藤田真利子・訳 出版社:第三書館 発売年:2007年)

日本特派員だったオーストラリア人ジャーナリスト、ベン・ヒルズ氏による著作。雅子妃の生い立ちや、宮内庁・日本社会批判などが盛り込まれている。皇室を「噂と憶測と陰謀の温床」と批判的に表現し、雅子妃の外見を「鼻は高すぎるし、顎も出すぎている。古典的な色白ではなく、いくらか浅黒いし、歯並びも悪い。個性的な顔である」と記述する。講談社から出版される予定であったが、宮内庁が、多数の事実誤認を含むとして抗議。これを重く見た講談社は、出版を取りやめ、第三書館から発行されることとなった。



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