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【premium限定連載】芸能評論家・二田一比古の芸能ゴシップ今昔物語

辻仁成の反論小説は表に出るのか? 中山美穂、梅宮アンナほか、"作られた離婚報道"と夫を悪者にするマスコミ操作

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――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの"今昔物語"を語り尽くす!

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 中山美穂の離婚が秒読みに入っている。

 特に本人が「離婚宣言」したわけではないのに、「中山がなぜ離婚したいのか」が周辺から事細かに報道されている。内容は夫の辻仁成を非難する内容のものばかりだが……。

「変貌する夫についていけない」「夫の浮気疑惑」など、離婚の原因はすべて夫にあるかのような報道がスポーツ紙から女性誌まで日に日にエスカレートしていった。

「夫婦間でしか知らない話がこれだけ詳細に報じられるだから、中山サイドから情報が提供されているのは明らか。夫の辻氏はなぜこんな情報が流れ、いきなり離婚なのかと戸惑っている様子です。辻は作家が本業ですから、芸能界の複雑な構造などわからない。結果、中山サイドから出された情報で、辻は一方的に悪い夫というレッテルを貼られてしまったのです」(芸能デスク)

 すべてが事実であれ、あまりに唐突な離婚報道に「青天の霹靂」と辻が言ったのもわかる。夫婦間がギクシャクした関係にあるのは事実だろうが、「離婚したい妻と回避したい夫」という構図だろう。芸能プロ関係者の話。

「女優が離婚する場合、結婚以上に本人の意思だけではできない。女優としての仕事を続ける以上、離婚までのプロセスと離婚後の仕事の選び方など緻密に計画を図らなければならない。その背景には女優としてのダメージをできるだけ抑えなければならないという前提があり、事務所と本人の間で離婚までの細かな打ち合わせが必要となる」

 今回の中山と被るのが梅宮アンナの離婚。

 著者が関わったケースだが、梅宮サイドから夫の話を聞いた。自称青年実業家だった夫は無職。仕事もせずアンナの稼ぎに頼っていた。そんな男とわかりながら結婚したアンナにも問題があったが、「もともと"だめんず"が好きなアンナ。惚れた弱みにでき婚。後に引けない結婚だった」とはいえ、ガマンも限界。そこでアンナサイドが考えたのが、夫のダメぶりを紹介する報道。もちろん、本人発の話を周辺関係者の情報として詳細に報じたもの。続いて、この報道を見たアンナの父親、梅宮辰夫に直撃。「ほぼ事実」と認め、離婚はすんなり決まった。アンナはダメージを受けることなく離婚。しかも、離婚後に元夫は不法カジノで逮捕された。まさに絶好のタイミングの離婚だった。

 そもそも中山と辻の結婚も周囲は大反対だった。すでにバツニの辻を快く思う人はいなかった。それでも中山は強引に結婚した。

「辻は当時は作家だけでなくミュージャンとしても活躍していた。その肩書と才能に中山は惚れた。さらにパリで結婚生活を送ることに女優としての優越感に浸れたのではないか。女優は男の内面よりもプライドを保てる相手がどうかで結婚を決めてしまう傾向が強い。特に金と生活環境は大きい」(芸能関係者)

 案の定、夫の化けの皮は徐々に剥がれていく。稼ぎは減り、女装家に変貌。おまけに浮気。妻が三行半をつき付けるのも当然となる。

 しかし、これはアンナの夫のように反論の余地がない場合に限る。果たして、夫はなにも反撃せず、中山の言い分を全面的に認めるのだろうか? 今のところ肝心な話はすることなく沈黙している辻が逆に不気味という声もある。

「辻は作家だけに、中山に対する反論なりをどこかに書くことも考えられる。そうなれば中山のダメージに繋がり、離婚は泥沼になる。マスコミ的にはそのほうが面白い。ちょうど高島政伸と美元が関係者を使って暴露合戦を展開し、離婚裁判までになったように。沢尻エリカと高城剛も、離婚しない高城との間で長いこと揉め、なかなか離婚できなかったようなケースになる可能性もある。中山の場合、10歳の長男がいるだけに、子供の親権問題など揉める要素は十分にある」(女性誌記者)

 そんなことをよそに中山は新たに女優活動を開始している。パリ生活の間も何度となく仕事の為に帰国。女優活動は続けていたが、ヒット作はない。だが、離婚を機に日本を拠点にして本格的に女優活動を開始すると見られる。

「確かに中山には男女問わずファンはいましたが、それもアイドルとしてピークだったときの話。今の中山に客を再び呼びよせるだけの魅力と人気があるかは疑問。それに今の女優界には同じぐらいの年齢の女優がたくさんいる。そんな激戦区に昔の名前でどこまで入りこむことができるか、離婚はバネになることもあれば、逆に矢田亜希子のように尻すぼみになる場合もある」(テレビ関係者)

 女優の離婚は舞台裏のほうが面白い。

ふただ・かずひこ
芸能ジャーナリスト。テレビなどでコメンテーターとして活躍するかたわら、安室奈美恵の母顔が娘・奈美恵の生い立ちを綴った「約束」(扶桑社刊)、赤塚不二夫氏の単行本の出版プロデュースなども手がける。青山学院大学法学部卒業後、男性週刊誌を経て、女性誌「微笑」(祥伝社/廃刊)、写真誌「Emma」(文藝春秋/廃刊)の専属スタッフを経て、フリーとして独立。週刊誌やスポーツ新聞などで幅広く活躍する。現在は『おはようコールABC』(朝日放送)、『今日感テレビ』(RKB毎日放送)などにコメンテーターとして出演。


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