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第1特集
日本のインターネットを読み解く"5つの数字"

あのサイトのお値段ハウマッチ? ウェブメディアが生むカネとカルチャー

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――もはやインターネットに載っていない情報などないのではないか――と思うほどに発展したウェブメディア。いわゆるニュースサイトだけでない、さまざまな形のメディアが存在し、生活に深く入り込んでいる。そこから生み出されるカネと独自カルチャーは、日本社会にどう影響を与えているのだろうか?

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【日本のインターネットを読み解く“5つの数字”】

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[スマートフォン普及率]…31.4%(2013年版「情報通信白書」より)
■増えるインターネット人口、その端末はスマホへ
さすがに近年は目覚ましい上昇率ではないが、毎年インターネットの利用人口は増え続け、12年には9652万人に達した。これは前年比で0.4%増である(42万人増)。利用端末に目を向けてみると、10年に調査項目に登場してから世帯保有率が1年で3倍になったスマートフォンが存在感を放っている。逆にパソコンの保有率は09年から減少傾向にあり、12年時点で75.8%となっている。PCブラウザで見ることを前提としないウェブメディアの台頭も、うなずける状況だ。


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[Yahoo!JapanのPV数]…143億PV/週(13年4月週平均Yahoo!Japan発表)
■ニュースサイトが頼みにする“Yahoo!砲”の力衰えず
テレビでいう視聴率と同じように、広告の確保に多大な影響を与えるPVという数字。どんなウェブメディアも、この数字を上げるべく、それぞれに趣向を凝らしている。ニュースサイトであればYahoo!のトップページにある「トピックス」(通称ヤフトピ)に載ることで、爆発的に数字を伸ばすことが可能。日本のウェブメディア最大の玄関口であるYahoo!のこの数字が、その影響力を証明している。


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[2ちゃんねるPV数]…27億PV/月(13年6月PCブラウザのみ未来検索ブラジル発表)
■転載禁止措置で流入増? 岐路に立つ巨大掲示板文化
近年ブログメディアとして瞬く間に隆盛した「2ちゃんまとめサイト」が、窮地に立たされている。2ちゃんねるに投稿された書き込みを編集して記事化するこの文化は、今やすっかり定着したが、2ちゃんねる本体がユーザー数減少や広告収入の喰い合いを嫌ってほとんどの板で転載を禁じた。ある種、日本のインターネットの象徴的存在である2ちゃんねるは、このまま閉鎖性の維持を目指すことで生き残れるのだろうか?


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[ECサイト市場規模]…15.9兆円(2013年度MM総研発表)
■右肩上がりの成長続く市場は消費形態をどう変えるか?
ネット上にあまたあるECサイトは、「買い物のできるメディア」である。単に商品を購入するだけでなく、レビューによって評判を読んだり、売れ筋をチェックしたりというのは、例えばモノ雑誌が担っていた機能と同等だ。そのECサイト市場は現在、日本の消費市場の5.6%を占めている。予測では今後も数年にわたって前年比10%超のペースで増え続けるとされており、日本人の消費形態のさらなる変化が予想されている。


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[国内アダルトサイトの市場規模]…840億円(『アダルトサイトの経済学』より)
■“HENTAI”日本人は世界のポルノ産業の21%を占める
「ネットにパイを食われてAVメーカーは青息吐息」とよく言われるように、アダルトに特化したウェブサイトは多い。特にエロ動画サイトは百花繚乱、有料無料入り乱れてユーザー獲得のための競争を繰り広げている。法的にグレーな部分も多いビジネスだが、XVIDEOSやFC2のように億を超えるPVを稼ぐ巨大サイトも存在し、市場規模は広がり続けている。



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