サイゾーpremium  > インタビュー  > 【Fla$hBackS】黄金期がフラッシュバックする渋いヒップホップ
インタビュー
時代や土地にとらわれない新しいヒップホップのカタチ

【Fla$hBackS】黄金時代が"フラッシュバック"する若くて渋いヒップホップ・ユニット

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――90年代生まれにもかかわらず、90年代ヒップホップを想起させる渋いトラックと洗練されたラップで話題を集めているFla$hBackS。時代にも地元にも縛られない彼らが抱く夢とは?

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(写真/田附 勝)

 "フラッシュバック"とは、強烈な体験が時を経て克明に思い起こされる現象。それをグループ名に掲げたFla$hBackSの音楽を聴くと、90年代半ばの先鋭的だったニューヨークのヒップホップが、懐古趣味ではなく、当時の新鮮さのまま鳴っていることに驚かされる。しかも奏でているのは、その頃、日本で生まれた若者たち。ここ数年、90年代生まれのミュージシャンの活躍が目覚ましく、ヒップホップでもBSスカパー!の「高校生RAP選手権」が話題だが、それら若さと青さが結びついたわかりやすいものとは違い、Fla$hBackSは若さと渋さが両立した絶妙な個性を持つ。

 Fla$hBackSは94年生まれのFebbとKID FRESINO、90年生まれのjjjからなり、全員がラップとビート・メイキングを手がける。2013年2月に発表した『FL$8KS』がデビュー作だが、そのルーツは、FebbとKID FRESINOが中学校の同級生だったことにあるという。

「当時からヒップホップの話しかしてなかった」(KID FRESINO)、「お薦めのアルバムを貸すと、佐々木(KID FRESINO)はフィーチャリングされてるラッパーを攻める、みたいな。で、お互いに聴かせ合って、“おー、渋いじゃん”って」(Febb)

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