サイゾーpremium  > インタビュー  > 【片平里菜】巷を騒がす才媛が奏でる救済の調べ
インタビュー
地元、福島から生まれる救済の調べ

【片平里菜】震災の痛みを乗り越えた、たくましき才媛が音楽を変える

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――ギター片手に流麗なメロディを奏で、力強い歌声で魅了する21歳のシンガー・ソングライター。

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(写真/若原瑞昌 D-CORD)

 昨夏のメジャー・デビュー以来、10代を中心に人気を集めている女性シンガー・ソングライター、片平里菜。3枚目となる最新シングル「Oh JANE/あなた」でも力強い歌声を披露しているだけに、姉御肌のキャラクターを想像していたが、取材場所に現れたのは、おだやかで柔らかい雰囲気の女性だった。

「もともと内向的な性格で、けっして豪快なタイプじゃないですね。そもそも音楽を始めるきっかけも、中学生のときに人とコミュニケーションを図るのが苦手で、周りにうまく溶け込めなくて、音楽を聴くことにのめり込んだからなんです。当時は本当に音楽にしか興味が見いだせなくて、『音楽があったから私は救われた』という気持ちでした」

 彼女がシンガーを目指した当初の目標は、アメリカの人気歌手、アヴリル・ラヴィーンのような存在になることだったそうだ。

「とにかくアヴリルに憧れていて、根拠もなく『私は歌手になる』って決めていました。当時は本当に歌がヘタクソでしたが、歌手になりたくてネットで調べてボイストレーニングを受けてみたり、それでもいまいちだなって思ってオーディションを受けたりしました。ただ、オリジナル曲を作り始めたのは遅くて、家にあったギターで初めて曲を作ったのが高校3年生のとき。震災の少し前のことでした」

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