サイゾーpremium  > ニュース  > 芸能  > ドタキャンだけなら… 【t.A.T.u.】が嫌われた本当の理由

 2003年6月に生出演したテレビ朝日系の音楽番組『ミュージックステーション』でドタキャン騒動を起こし、世間の大ひんしゅくを買ったロシアの女性デュオ「t.A.T.u.(タトゥー)」が今月17日、7年ぶりに来日。歌手の内田裕也とともに都内で行われたチョコレート菓子「スニッカーズ」の新CM発表会に出席した。

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t.A.T.u.『t.A.T.u.』  あの人は今。

 ドタキャン騒動の当時は「話題づくり」と批判を浴びたが、会見でメンバーの”レナ”ことリェーナ・カーチナと”ジュリア”ことユーリャ・ヴォルコヴァは当時のプロデューサーからの指示だったことを暴露。レナは「これまで私たちは何度も謝罪しました。もう悪いことは早く忘れて、前を向きましょう! 『ゴメンナサイ』という謝罪の歌を書いたぐらいですから」と謝罪し、ジュリアは「そういう悪いことは思い出さないでほしい。前に進まないといけない」と懇願。2人は当時を思わせる制服風の衣装で登場し、ヒット曲「ALL The Things She Said」を日本では10年ぶりに披露したが、すっかり「あの人は誰?」のような状態だったという。

「2人は日本の女子高生ルックで、ライブでキスを交わすレズキャラを全面的に押し出し、03年3月に発売された日本デビューアルバム『t.A.T.u.』はオリコンアルバムランキングで初登場1位を獲得すると、なんと翌年1月までランキングに登場し、売り上げが100万枚を突破した。ところが、ドタキャン騒動の会見でジュリアとレナはあくびをしたり、イスに足を乗せるなどまったく悪びれた様子はなく、世間のイメージは最悪に。おまけに、知名度は浸透しておらず、同年12月に行われた2日間の東京ドームコンサートはおそらく史上最低の観客動員数で、コンサートの主催者は大赤字。7年前に来日した際は話題にも上らず、再来日後に日本のレコード会社から契約を打ち切られた。そんなこともあって、今やすっかり日本の音楽界では嫌われ者となってしまった。この間の会見では、会場に集まった報道陣のほとんどがドタキャン騒動を取材していなかったようで、タモリに扮したコージー冨田が出てきて『Mステ』のドタキャン騒動を再現したり、生歌を歌ったりしたが、まったく盛り上がらなかったようだ」(レコード会社関係者)

 とはいえ、そうなってしまったのはジュリアとレナの素行以外に原因があったようだ。

「04年に2人と袂を分かったが、ドタキャン騒動を指示していたのがプロデューサーだったイワン・シャポヴァロフ氏。イワン氏は日本のレコード会社に吉原の超高級ソープでの接待を要求したり、宿泊先も最高級のホテルを用意させた。おまけに、ドラッグの常習者でいつもラリっており、明らかにヤバイ目つきをサングラスで隠していた。東京ドームコンサートもイワン氏の思いつきで、ゴリ押しして開催したところ、懐が潤ったのはイワン氏ら一部のロシアサイドの関係者だけ。ジュリアとレナもさんざんイワン氏に搾取されてきたためプロデューサーを解任してしまった」(ベテラン音楽記者)

 先日の会見のニュースでは報じられなかったが、t.A.T.u.は11年に解散しソロ活動を経て翌年再結成。海外メディアによると、今年6月、レナがソロ活動時のマネージャーから「再結成に尽力したにもかかわらず、一方的にマネージメント契約を破棄された」などとして、詐欺・契約違反・名誉毀損で2000万ドル(約19億6000万円)の損害賠償を求めて訴えられたという。

 何やら明るい話題がないジュリアとレナだが、もう音楽活動で日本に呼ばれることはなさそうだ。

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