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第1特集
【premium限定ロングVer.】芸能界のトップと暴力団の攻防【1】

モー娘。の肉弾接待は本当にあったのか? 芸能界のドンを撃つ大物組長の独占告白!

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 今年9月、「週刊文春」(文藝春秋)が報じ、話題となった『NHKプロデューサーの肉弾接待』と『みのもんたの黒い交際』をめぐる2本の記事。それは、あるHPに記された“事件”が発端だったのだ――。

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9月に数日間にわたり、バーニングプロダクションの事務所前で街宣活動が繰り広げられた。

 今、あるサイトの存在が、芸能界で大きな注目を集めている。「大日本新政會」という民族派団体のホームページだ。ここに“芸能界のドン”として君臨し、芸能界のみならず、テレビ業界、広告業界などに圧倒的な影響力を誇るバーニングプロダクションの周防郁雄社長に関する“爆弾告発”が羅列されている。彼を攻撃することは、“芸能界の最大のタブー”なのだから、業界関係者が目を丸くするのも無理はない。

 その告発とは、周防社長が関係した、モーニング娘。も登場する“肉弾接待”の話、みのもんたを助けるために暴力団を動かした話、自社から独立したタレントを潰しにかかった話、さらには周防社長自身が恐喝された話……などなど、衝撃的で生々しいエピソードばかり。さらに、山口組について語る、周防社長の肉声音声ファイルまでアップされているのだ。そのため、「週刊文春」(文藝春秋)が、9月には2度にわたって、これらのネタを元に特集記事を組み、波紋はさらに広がったのである。

 渦中のサイトの主である大日本新政會とは、神戸を本拠とする非指定暴力団「2代目松浦組」傘下の政治結社だ。この松浦組組長であり、大日本新政會総裁の笠岡和雄氏は、10年間にわたり周防社長の用心棒であり、重要な相談相手でもあったという。ところが、3年前に両者は決別。笠岡総裁は、2年前から自身の見聞をもとに、HPに“芸能界のドン”の裏の顔を綴りだしたのである。

 今回本誌は、そんな笠岡総裁のインタビューに成功。まもなく古希を迎えるかくしゃくとした老紳士が、“芸能界のドン”との出会いと決別、今日までのいきさつを語り出した――。

――笠岡総裁が、周防社長の用心棒をやっていた時期はいつでしょうか?

笠岡和雄総裁(以下、笠岡) 2001年から11年まで、周防の身辺警護やトラブル処理をしていたよ。きっかけは、お世話になっている、ある指定暴力団の大親分の未亡人から、松方弘樹と仁科亜季子の息子である仁科克基を東京で売り出したいという話があったこと。そこでおれが、周防も世話になっていた老舗プロダクションの会長に頼んで、そのプロダクションの預かりで、営業はバーニングがやるって話になった。結局、克基の素行があまりにもよくないので、バーニングもすぐに手を離してしまうんだけど、オレと周防との関係はそこから始まった。

――その時、周防社長から用心棒になってほしいという依頼が?

笠岡 すぐではないよ。一度、なにかでケンカして付き合いがなくなったんだけど、向こうが先ほどの大親分の未亡人を仲介に神戸まで詫びを入れてきた。「笠岡さんと仲良くしたい」と。その姐さんからも「周防をよろしく」って頼まれたのが、01年3月。その時はすぐに上京はしなかったんだけど、5月7日に周防に呼ばれて赤坂の料亭で盛大な歓迎をしてくれた。周防以外にも、テンカラットの小林(栄太朗社長)とか、10人くらいいたかな。その時もみんなから「よろしくお願いします」と頼まれた。その後は銀座のクラブに行ってから、東京プリンス(ホテル)に帰ったんだけど、そうしたら、翌朝に周防が焦ってホテルに飛び込んできたの。「事務所に銃弾が撃ち込まれました。助けてください」と。

――それが、5月8日に、赤坂にあるバーニングの事務所に2発の銃弾が撃ち込まれたという事件だったわけですね。

笠岡 その前日に周防がオレを呼び寄せたということは偶然ではなくて、おおよそカチ込まれることがわかっていたってことだろ。まさか、翌日に撃ち込まれるとまでは思ってなかっただろうけど、詫びを入れにきた3月より前からトラブル抱えていて、それをなんとかしたいから、オレに「仲良くしてください」と言ってきたわけだ。

――トラブルの相手は、笠岡総裁の顔が利く相手だったということですか?

笠岡 それはわからんが、暴力団関係だったということだろ。オレはどこの指定暴力団の傘下でもなく、一本(独立)でやっているし、山口組にも住吉会にも話をできる相手がいる。うちの組は先代から、組同士のいさかいの調停役としてやってきているから信頼もある。ただ、周防本人は、「トラブルに心当たりはない」という。だから、オレは前の日にご馳走になった義理もあるし、姐さんの頼みでもあったから、周防に力を貸してやろうと思って、山口組5代目のところに行って、「銃撃に山口組関係の組織は関係していませんか? 調査してみてくれませんか?」とお願いしたわけ。

 噂では、後藤組(山口組系二次団体/08年解散)かとも言われていたけど、一週間ほどして出た調査の結果は「山口組は関係してない」と。では、住吉かといえば、それも違った。結局見当がつかずにいたら、10月8日にまたバーニングの事務所が銃撃された。犯人はわからずじまいだったけどな。

――最初の銃撃事件後、周防氏が、用心棒を頼んできたということですか?

笠岡 そう。焦りに焦った周防がオレに「ずっと東京にいてください」「用心棒として、ついてください」と頼み込んできた。麻布十番にある、周防の関連会社があったビルの一室などを自由に使っていいという。ただ、「税務上、表向きは家賃を払ってください。後でまとめて裏から返しますから」とも言ってきた。で、うちの組の名前で借りるわけにはいかないから、知り合いに間に入ってもらって、又貸ししてもらう形で、そこに入ったわけ。結局、その家賃が返ってくることはなかったけどな。麻布十番の部屋だけではなくて、周防の身辺警護させるために神戸から呼んだ若い衆を住まわせるのに別のマンションも借りて、その家賃やそいつらの人件費もかかった。周防についていた10年で、10億円以上の経費はかかってるわけだ。だけど、結局、そうした金を周防が返してくることはなかった。

――返ってこなくても、仕方がないと思っていたんですか?

笠岡 最初は周防のことを信じていたしな。周防が大儲けできる新規事業を始めるっていうので、そこに融資することにもなった。それは間違いなくうまくいくし、何十億っていう仕事になって、数億円の儲けは戻ってくるというから、経費を請求するのはいいやとなっていた。ところが、その事業はうまくいかず、結局儲けはなし。融資金の元本はなんとか返済してきたが、約束した利息も払おうとしない。

 挙げ句に、10年くらいなると暴力団排除条例を踏まえてか、周防側からこちらと距離を置こうとしてきた。何の清算もなしに。それにおれは憤っているわけだ。それから周防は逃げ回るので、弁護士を通じて用心棒代を請求しても、周防側の弁護士からは「笠岡さんという人に用心棒を頼んだ覚えはない」という返事。それを言われると、契約書を結んでいるような仕事ではないから、どうしようもない。

 ただ、任侠の世界では、約束を守ることは命よりも大事だったはず。だから、周防の言葉だけを担保に、仕事をしてきたわけだ。それなのに事業融資についての約束も、最初は弁護士が「うまくいったら、適宜払っていきますから」なんて言ってきていたのに、そのうちそれもなくなって、その後は弁護士ではなくて、ヤクザが出てくるようになった。

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