>   >   > 罵詈雑言か筆削褒貶か タブーなき【『あまちゃん』】批判

──「能年ちゃんかわいい!」「クドカンの脚本見事!」「暗にAKB48批判を展開し…」「じぇじぇじぇ!」……うるせーっ! あまりの人気ぶりに批判することさえ許されない空気のある『あまちゃん』。だが、本当に誰にとってもおもしろいのか? ここでは、業界で働き、話題についていくために観ているけど、いまいちハマれなかった面々が、世間のタブーを破って『あまちゃん』のどこが嫌かを語った。

【座談会参加者】
A:テレビ誌ライター(能年玲奈の子犬のような目はツボ)
B:映像ディレクター(NHK朝ドラ歴5年)
C:文藝評論家(今クールは『半沢直樹』にハマる)

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世間の『あまちゃん』同調圧力にキーッ!

A 『あまちゃん』批判を存分にってことだけど、俺の感想はひとつ。能年玲奈が可愛かったことだけ。さっぱりハマれなかった!

B わかる。サブカル的な小ネタは満載だったけど、それらの演出すべてに宮藤官九郎のドヤ顔が透けて見えるのがダメだった。全編を通じて、そうした小ネタにちゃんと気がつくか試されてるみたいで、ストーリーが頭に入ってこなかったもん。

C キャスティングが良かったっていう人が多いけど、自分的にはまったく。例えば、漁協の組合長を演じた、でんでん。気のいいオジサン役だったけど、園子温の映画『冷たい熱帯魚』の猟奇的な殺し屋役のイメージが強すぎて、「会話に裏がある?」という見方しかできず……。

A ひとクセある舞台出身の女優を多く起用しているので、15分だとどうしても脇役の演技が重たい。まめぶ屋台を経営する、片桐はいり演じるあんべちゃんとか、朝から濃すぎでしょ。

B あと、東北なまりのズーズー弁を無理やり使ってるようでさ。能年演じるアキの方言も違和感あった。あれじゃ、方言のコスプレだよ。

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2016年6月号

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