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【premium限定連載】芸能評論家・二田一比古の芸能ゴシップ今昔物語

安達祐実がヌード写真集を出版した本当の理由

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――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!

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安達祐実写真集『私生活』(集英社)

 ヌード写真集のタイトルは「私生活」。大人の女に変身との意図があるという――。安達祐実の写真集は、久々のスクープヌードといえるかもしれない。

 当の写真集だが、ヘアヌードではないセミヌードに近いもの。手ブラやお尻の割れ目が見える程度だが、「あの安達祐実が!?」というインパクトは確かにある。

 現在31歳になる安達は0歳でモデルデビュー。9歳の時に「具が大きい」というセリフのカレーのCMで一躍注目を浴びたが、安達の名前が全国に轟いたのは12歳の時に主演したドラマ「家なき子」に尽きる。

「同情するなら金をくれ」の名セリフはその年の流行語大賞を取り、安達も名子役として大変な人気者になった。しかし「子役は大成しない」という芸能界の格言は、安達も決して例外ではなかった。

「家なき子」以降、本格的な女優としての道を進むも、なかなか思うようにはいかず、今では主演はほとんどなく、よくてドラマや映画の準主演、仕事の中心は舞台のようだが、女優業としてこれといって目立った活動はない。

 筆者は映画関係者らとよく女優論を交わす機会があるが、そこで語られた印象的な話を紹介しよう。

「役者というのはデビュー作があって次に代表作ができるのが理想的。安達はデビュー作と代表作が被ってしまった。それも爆発的な大ヒット。当時は本人も喜んだでしょうが、後に響いた。“家なき子”のインパクトがあまりに強く残り過ぎてしまった。しかも子役。以後、どんな作品に出ても家なき子のイメージが残るし、見る側はそれ以上の作品を期待してしまう。昔、映画『男はつらいよ』のフーテンの寅さんこと渥美清が、『他の役をやりたくても寅さんのイメージが強過ぎてできなかった』とされていたのと似ている。それでも『男はつらいよ』はシリーズ化され、後世に残る作品になったけど」

 子役からの脱皮。役柄のイメージの払拭が子役の宿命であるが、それができずに伸び悩む。子役が大成しないといわれるゆえんである。

 そんな安達は20歳の時に水着写真集を出版している。20歳を記念してのものだろうが、それほど話題にならず、一過性で終わった。そして30歳を過ぎて今回の写真集と繋がるのだろうが、安達には水着やセミヌードの写真には無理があるようだ。彼女と親交のあるヘアメイクはこう話す。

「安達は典型的な童顔。子役の時はその顔が“かわいい”という表現でピタリと決まるが、安達は童顔のまま大人に成長してしまった。大人に変わったことをアピールするための肌の露出だろうが、変わらない童顔がセクシーさを消してしまう」

 童顔にこうしたセクシーショットは似合わないともいえよう。

 現在、セクシー系で人気を集める檀蜜は、体型だけでなく、顔もセクシーである。言い方を変えればイヤらしい顔がセミヌード程度でも男性は興奮を覚える。やはり、セクシーを売りにするには、相応の顔や表情も重要な要素なのだ。

 先輩子役の薬師丸ひろ子も安達に似ている。薬師丸も子役で人気者になった。代表作の映画『セーラー服と機関銃』では「カ・イ・カ・ン」の名セリフも生まれた。だが、その後女優としては低迷するが、決して裸を露出するわけでもなく、地道に来る役をこなしていた。

「一度、主役の座を取ると、なかなか脇役にいけないのが女優のプライドですが、どこかでプライドを捨てることも必要」(映画関係者)

 今では母親役を中心に貴重な女優として存在感を示している。安達は対照的に自ら動いた。

 写真集に合わせるかのように新しい恋人の存在も女性誌に報じられた。この絶妙なタイミングに、「写真集の話題作り」という声もあるが、確かに安達の私生活は波乱万丈だった。

 二十三歳でお笑いコンビ"スピードワゴン"の井戸田潤とデキ婚。翌年には女児を出産するもわずか四年で離婚。ステージママと言われた母親の有里もAVまがいのビデオで女優デビューと、安達一家は常にメディアの話題になっていた。

 一時は、井戸田との復縁説も流れたが、「単に子供と一緒に過ごすために井戸田が通っていた」に過ぎなかった。新しい恋人とされているのは、今回の写真集を撮ったカメラマンの桑島智輝氏という。2人は1年前から写真集の制作に入り、写真はほとんどマンツーマンで撮っていたという。

 双方とも「仕事の関係」と恋人関係を否定しているが、「二人っきりで写真を撮る作業。しかも女性は裸ですから、男と女の関係になっても不思議はない」というのが同業のカメラマンの声。

 今後、写真集の宣伝も兼ねてメディアの露出も増えることが予想されるが、当然、聞かれるのは恋人と思われる人の話。はしゃぎながら否定する安達の顔が目に浮かぶ。

 今後のことを安達は「全裸のベッドシーンとか極悪人の役をやってみたい」と抱負を話している。イメージチェンジを図りたいという意図はわかるが、「あの家なき子の祐実ちゃんが大胆な濡れ場」と未だに子役時代のイメージはつきまとうだろう。子役で成功した人の行く末の不安を改めて痛感する。


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