サイゾーpremium  > 特集2  > 【呂比須ワグナー】がサッカー日本代表に喝!

――ブラジルと日本の二重国籍を持ち、日本代表として活躍した呂比須ワグナー。コンフェデ杯3連敗を喫した日本代表に何を思うのか? 現地インタビューを敢行、率直な意見を聞いた──。

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日本代表として98年W杯フランス大会に出場した。(写真/渡辺航滋)

 まずは日本代表、W杯出場一番乗りおめでとう! 出場決定の報を聞いた時は、かつて背負った日の丸を思い浮かべて胸が一杯になったよ。選手、監督、スタッフ、サポーターが一丸となって手に入れた素晴らしい成果だ。

 だけど、コンフェデ杯の3連敗はとても残念だ。まず、ブラジル戦でよいスタートが切れなかったことが原因だと思っている。もっとアグレッシブなゲームを期待していたけど、試合中、足が止まっているところを見るにつけ、移動やこれまでのリーグ戦での試合で疲労していたのは明らかだった。試合後、長友が「(ブラジルとは)レベルが違いすぎた」という談話を残していたけど、ブラジル代表に気負いしすぎていたのも明白だった。ゴールに攻め込まれる際、ファールしてでも止める局面で、足が動いてなく、ただ相手の動きを見ているだけというシーンも散見できたからね。

 その半面、イタリア戦では、イタリア代表のほうが疲れて、足が止まっていたかな。今回のコンフェデ杯全試合の中で、もっともエキサイティングなゲームだったことは間違いないし、岡崎(慎司)もいい動きを見せていた。とはいえ、せっかく世界の強豪に勝てたかもしれない試合で、もっと落ち着いてゲームをコントロールすべきだったと思っている。続くメキシコ戦では審判のミスに泣かされたこともあったけど、大会を通じて共通して言えることは、日本には試合の駆け引きに問題があったと思う。

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