サイゾーpremium  > 特集2  > 【エンジニア】語るNHN「最先端の挑戦をするすごさ」

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こやま・てつじ
1965年生まれ。ウェブエンジニア。合同会社ほげ技研代表社員、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社エンジニア、日本UNIXユーザ会幹事。


 8月18日に開催された第2回NHNテクノロジーカンファレンスで、同社のエンジニアの方がLINEの技術的な解説をされました。その中でLINEのユーザー数の伸びも紹介されたのですが、スタートから1年余りで今や1日に10億メッセージ、月間300億メッセージを捌くという凄まじいもの。にも関わらず一度もサービスを落としていないのは、同社の技術力の賜物といっていいでしょう。新サービスを始める時、技術的な問題で止めることなく提供し続けるのは最低限の基本ですが、意外と大変なことなんですよ。

 LINEのブレイクについてはマーケティングの成功による側面が大きいですが、同社のエンジニアは技術的に最先端の挑戦をしています。サービスを落とさないためにはさまざまな役割のサーバーをたくさん並べて、それが全体としてまとまって動作するようにするクラスタリングという技術を使うのがセオリーですが、その技術要素にも多くの種類があります。NHNのエンジニアは技術をうまく組み合わせて、ユーザーが増えてもソフトウェアの変更は最低限に、サーバーを追加するだけでいいような仕組みを作っている。一昔前ならこうしたウェブサービスでは、リレーショナルデータベースといって銀行や証券システムなどにも使用されるデータベースを用いていました。しかしこのやり方で多くのユーザーに対応しようとすると、すごく高価なハードウェアを揃えなければならなかったりして、その分リスクが高くなってしまう。そこで数年前から代わりに、より特化した機能で多くのユーザーに対応できるような技術が世界中で開発されてきました。リレーショナルデータベースが重くなる原因であるトランザクション機能【金融機関の出入金処理など、相互依存のある複数の操作が1つの工程として認識される機能】を省き、データの登録と取り出しというシンプルな機能に特化してそこを超高速に処理できるようにしたり、サーバーを追加した分だけ高速処理できるような仕組みを組み込んだりしています。それらをうまく使って、LINEのように単純だが莫大な数のメッセージを超高速に処理するサービスを構築する。一般にウェブエンジニアは新しい技術に貪欲ですが、むしろそうしたものをどんどん取り込んで規模に合わせて拡張させないと、実際のサービスの伸びに追いつかないんですね。ユーザーからのアクセスが増えた時に、技術的な理由でサービスがストップしたら、それはエンジニアの負け。だからそうならないよう、新しいものでもなんでもとにかく試して、良かったら使うという文化なんです。

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