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宇野常寛の批評のブルーオーシャン 第27回

第4回AKB48選抜総選挙を考える

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──既得権益がはびこり、レッドオーシャンが広がる批評界よ、さようなら!ジェノサイズの後にひらける、新世界がここにある!

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『AKB総選挙! 水着サプライズ発表2012』

 6月6日、AKB48の第4回総選挙(の開票イベント)が行われた。今回は初めて全国フジテレビ系列でこの開票イベントの中継が行われたため、過去最大の反響を呼んだ。今回の総選挙のポイントは3つある。第一に、「不動のセンター」前田敦子の卒業決定による不出馬がもたらした影響だ。今回1位に輝いた大島優子は、過去3回の選挙で前田と熾烈なトップ争いを続けてきたが、ライバルの不出馬は優子ファン(もしくはアンチ前田ファン)の投票動機を大きく減退させた。その結果、大島は1位の座こそ「順当に」獲得したものの、その得票数は前回から約3万票減らし、約10万票に留まった。大島は開票イベントにおいてトップ当選が発表された折のスピーチで、前田との強い絆をアピールしてファンの「感動」を誘ったが、これは同時にこれまでの大島が「前田敦子」という太陽があって初めて、その反射で輝く月のような存在であったことを自ら吐露してしまった、という見方も可能だろう。

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