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第1特集
映画『サウダーヂ』が描く地方のリアル【2】

相模原で蠢く人種混成ヒップホップ・クルー......SIMI LABがえぐる"地方"のリアル

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──神奈川県は相模原を拠点とするSIMI LABという人種混成のヒップホップ・クルーが、若いリスナーに注目されている。周囲の偏見を振り払い、年功序列のヤンキーを嘲笑う彼らは、"地方"の何を体現しているのだろうか?

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左より DyyPRIDE、OMSB'Eats、QN、MARIA。この日、トラックメイク/DJのHi'Specは欠席。(写真/細倉真弓)

 10月某日、小田急相模原駅から歩くこと約10分、ヒップホップ・クルーSIMI LABの実質的リーダーQNから「毎日夕方頃から、僕の自宅にみんな集まって制作してます」と事前に伝えられた、変哲のないアパートの一室を訪れた。すると、アルバムのレコーディングを終えたばかりの彼とOMSB'Eats、MARIA、DyyPRIDEがそこにいた。

 2009年12月、彼らがYouTubeにアップした"Walk Man"は、牛歩にも似たビート上を褐色の男性2人と白人っぽく見える女性、小柄な日本人の少年が日本語でラップするさまが異様だった。耳早いリスナーの間でSIMI LABの名は知れ渡り、以降、ソロ作などのリリースが続いたが、現在21〜23歳のメンバーの出自はこんな具合だ。

「お父さんがドイツ系アメリカ人の軍人で、お母さんが日本人。青森の三沢基地で生まれてから、横浜やLA、アラスカを転々として。ヒップホップは米軍のラジオでかかってたから生活の中にいつもあった」(MARIA)

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