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第1特集
特別対談 原子力を求めたフクシマの悲劇【1】

ノンフィクション作家・佐野眞一×社会学者・開沼 博 ニッポンが抱え続ける〈原発問題〉の盲点

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──ノンフィクション界の巨匠と、注目の若手社会学者が至近のテーマに選んだのは、〈原発を受け入れた地域の光と影〉だった。ここに、マスメディアは足を踏み入れない〈原子力ムラ〉の実態に迫った2人が会し、日本人が見落としがちな、原発問題の"盲点"を語る。

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現場に足を踏み入れた者しかわからない現実と考察を、それぞれの著書に綴った佐野眞一氏(右)と開沼博氏(左)。(写真/名和真紀子)

 原発をめぐる報道は毎日あふれているが、そこに腑に落ちないものを感じている人は少なくないだろう。そんな漠然とした状況にヒントを与えてくれたのが、6月に刊行された2冊の本だ。

 ノンフィクション作家・佐野眞一氏の『津波と原発』(講談社)は、定評ある同氏の取材力によって、なぜ、戦後日本は原発を求め、福島に「原発銀座」が作られたのか、今回の事故は何を変えようとしているのかを浮き彫りにする。一方、27歳の社会学者である開沼博氏の『「フクシマ」論  原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)は、自身の故郷である福島が、原発を受け入れざるを得なかった背景を膨大な資料と取材から解き明かす。両書に共通しているのは、原発を必要とした人々、地域、社会、歴史などが抱えるリアリティと、そこから見える日本の病巣だ。

──まず、自身の足を使い福島原発問題にアプローチしてきた2人から見て、昨今のメディアに対して感じていることはありますか?

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