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CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第13回──【MUSIC編】

完全に社会現象化したAKB48、3rdアルバムは初のオリジナルアルバムで自分たちの物語を歌い上げる!

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「CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評」とは?

本誌連載陣でもある批評家・編集者の宇野常寛氏が主宰するインディーズ・カルチャーマガジン「PLANETS」とサイゾーがタッグを組み、宇野氏プロデュースのもと、雑誌業界で地位低下中のカルチャー批評の復権を図る連載企画。新進気鋭の書き手たちによる、ここでしかできないカルチャー時評をお届けします。見るべき作品も読むべき批評も、ここにある!

今月の一本

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『ここにいたこと』

中森明夫[アイドル評論家]×真実一郎[ブロガー]×宇野常寛[批評家]

「会いに行けるアイドル」として秋葉原の常設劇場から活動を開始したAKB48。結成数年の不遇の時を過ごした後、完全にブレイクを果たし、現在ではもはや社会現象と化した彼女たちの3rdアルバム『ここにいたこと』。アイドル戦国時代の頂点に立つグループの成功の理由と今後の展開を、同アルバムから読み解く。

※本鼎談の収録はアルバム発売前に行われたため、参照した楽曲は収録曲16曲のうち、「少女たちよ」「Overtake(チーム A)」「君と僕の関係(前田敦子、板野友美)」「チャンスの順番」「Beginner」「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」「ここにいたこと(AKB48+SKE48+SDN48+NMB48)」の8曲のみです。ご留意ください。

宇野 『ここにいたこと』はAKB48(以下、AKB)にとって3枚目のフルアルバムですね。1枚目と2枚目のアルバムの間には、明確にコンセプトの差がありました。これは音楽批評サイトやAKBのファンコミュニティではよく指摘されていることですが、1枚目『SET LIST~グレイテストソングス2006-2007~』(08、デフスターレコーズ)はアイドルがアイドルオタクの男の子に向けた歌詞が多かった。続く2枚目『神曲たち』(10、キングレコード)は、「大声ダイヤモンド」に代表されるユーザーの目線に立った、"僕"という男の一人称で歌った詞が多い。つまり1枚目ではアイドルがファンに「あなたが好き」と歌い、2枚目では「一緒に盛り上げていこう」と歌っているわけです。ではこの3枚目でぐっと増えているのは、というと、自分たちAKBのことを自己言及的に歌い上げる歌詞ですね。

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