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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第55回

唯一の被爆国・日本が選んだ原発大国への知られざる道程【後編】

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教科書にまで介入した国と企業の原発安全神話

神保 「夢のエネルギー」というコピーだけでは、原子力はもう売れない。だから、今度は札束を差し出すようになったと。電源三法は「電源開発促進法」「電源開発促進対策特別会計法」「発電用施設周辺地域整備法」の3つからなる法律ですが、あらためてこれがどんなものであるかを簡単にご説明ください。

武田 簡単に説明すると、電源三法は基本的に、電源立地を推進するため、発電所を造らせてくれた自治体に交付金としてお金を回す仕組みです。それも国民にあまり意識されないように、電気料金に薄く乗せて財源にする。水力発電や火力発電もその対象にはなりますが、一番厚く交付金が下りるのは原発だった。だから、実質的に原発立地を推進するための法律であることは間違いありません。

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