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「被害者への鎮魂歌になれば」

【樋口健二】──原発被ばく労働者の真実をひたすら追い続ける"売れない写真家"

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(写真=江森康之)

 福島原発の事故をきっかけに、ある報道写真家に注目が集まっている。約40年にわたり、フリーで企業の公害問題や、原発労働者の被ばく問題を取材し続けてきた樋口健二氏だ。2001年、国際的NGO組織・世界核ヒアリング会議の「核なき未来賞」(教育部門)を受賞。これを機に、氏の写真は世界的に知られるようになったが、一方で核の平和利用を掲げている日本では、ほとんど報道されなかった。

「これまで、いくら原発やその内部で働く人々の実態を告発しても、みんな知らん顔。僕の写真を取り上げるマスメディアなんてほとんどなかった。今回の原発事故で、やっと僕みたいな"売れない写真家"に関心が集まったんだね」

 写真家になる前、25歳まで川崎の製鉄所で働いていたという樋口氏。石炭や鉱石のほこりが渦巻く劣悪な労働環境で、「こんな空気をずっと吸い続けていたら、死んでしまう」と、身の危険を感じていたという。写真家としての初仕事は、三重県四日市の石油化学コンビナートの排煙が原因となった四日市公害の取材。アルバイトの稼ぎだけで四日市に通いつめ、公害の実態を知らしめるために、被害者たちにとことん密着した。

「この経験をもとに、次の仕事を何にしようかと考えたとき、原子力だなと。当時、エネルギー産業の最先端は、石油から原子力に移り変わっていた。四日市公害は企業の問題だったけど、原子力産業は国策だからね。僕のような名もない写真家が国を相手にケンカするなんて、面白いと思ったんだよ」

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