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第1特集
震災後のスピリチュアルビズ最前線【4】

東日本大地震によって予言者の仕事は増えたのか? 消費とスピリチュアルの意外な関係

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――ところで、実際に予言者たちはビジネスとしてオイシイ思いをしたのか? 飲食から不動産、スピリチュアル業界まで、どんな物の流通も分析するジャーナリスト・金子哲雄氏に、その経済効果と今後注目すべきスピリチュアルビジネスについて、話を聞いた。

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震災関連で目立った動きはないが、震災の恩恵を受け、夫婦タレントとして再ブレイクなるか……?

 この震災は、流通業界に大きなインパクトをもたらしました。地震、津波による生産拠点の被害、物流ルートの寸断。さらに、原発事故の風評被害、計画停電など、観光業界、外食業界をはじめとした各業界は、客足に大きな打撃を受け続けています。なんといっても、被災地に限らず、外食や観光、レジャーなど、生活必需品以外の消費に自粛ムードが広がったのが痛い。しかし、過剰すぎる自粛は、不景気を誘発して復興の足を引っ張ることにもなりかねず、まさに「自粛不況」が危惧されるところです。

 そもそも、流通ジャーナリストとして言わせてもらえれば、景気というものは、消費者のマインドに左右される要素も大きいんです。そして、その消費者マインドの浮き沈みをストレートに表すもののひとつが、今回クローズアップするスピリチュアルビジネスなのですね。私のリサーチによると、街の占い師に並ぶ人は確かに増えているようです。では、災害が頻発し、見えない未来を人々が不安げに模索する現状の中、今後も霊能者、占い師の需要はより増えていくのか──? それは「否」でしょう。

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