サイゾーpremium  > ニュース  > カルチャー  > 【前田政二】ダウンタウン同期作家が明かす...
1105_maeda.jpg

 あの浜田雅功と東野幸治が、在来線の普通席に座り、そこらへんの喫茶店でくつろいでいる──大物ゆえに新鮮な映像が満載の番組、それが関西ローカルのバラエティ『ごぶごぶ』(毎日放送)である。タレントふたりが街を歩くというコンセプトそのものは珍しくないのに、『ごぶごぶ』はいちいち規格外の部分が多くて画面から目が離せない。

 まず驚かされるのはふたりの扱いだ。番組は伝説のバラエティ『4時ですよーだ』(同)のスタッフで固められており、その関係性が今も続いているため、東野は下っ端扱いされ、お笑い界の絶対的権力者・浜田までもがスタッフから「アホ」「ボケ」といじられる。そして収録が面白い場合、「捨てるのがもったいない」という制作上の判断により、目的地に着く前にロケ終了を告げられてふたりが愕然とすることも。そうかと思えば浜田がワガママを発動し、行き先が突如変わったり計画が中止になるのもよくある光景だ。この約束事を平気でぶち壊していくタレントとスタッフの"五分五分"のやり合いについて、大阪NSCでダウンタウンの同期だった本番組チーフ作家の前田政二は「演出でもなんでもなくて、放送しているまんまですよ」と笑う。

「一番すごかったのは、大阪でロケする前日、京都に泊まって朝起きたら『わざわざ大阪行かんでも、京都で勝手にロケ始めとこか』って言いだすんです。冗談かと思ったら、これが本気! 結局、東野が京都にいる浜田を探す回になりました(笑)。どう転がるかわからないのは怖いけれど、そっちのほうが面白いから僕はどこかで『もっとやれ』と思ってしまう。もともと浜田が『テレビでもっとムチャしたい』と言って、大阪ローカルで始めた番組なんで」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年5月号

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ