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──『聖☆おにいさん』や『町でうわさの天狗の子』など、宗教を"ネタ"にした作品がヒットしている。今や、宗教を"ネタ"にすることはタブーになりえないのか。宗教マンガの変遷と、幸福の科学信者・さとうふみや氏の話から、宗教とエンタメの一線を検証する。

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手塚治虫の『火の鳥』

2010年に「イブニング」(講談社)で始まった『よいこの黙示録』【1】は、小学4年生の伊勢崎大介が、心理学などを駆使しながら教室に新興宗教を広めようとする物語だ。作者の青山景は、同作のテーマを「宗教という誰の身近にもありながら、それを一言で名指すことが困難な厄介な代物を漫画の形で問い直す」としている。この問いは、そもそも無宗教を自認する人が7割を超えるという、宗教に無頓着な日本人の国民性の問題と言い換えることができるだろう。もしかすると、我々の宗教に対する認識を見直すために、マンガという形式は最もふさわしいのかもしれない。いかに無自覚に宗教マンガが描かれ、読まれてきたのか、宗教マンガの歴史と、その変容から振り返りたい。

 いわゆる一般的な宗教マンガというのは、宗教団体が布教のために描いた作品のことを指す。例えば天理教では、『劇画 教祖物語』【2】を『カラテ地獄変』(講談社)などで知られるマンガ家の中城建雄が、創価学会では、池田大作名誉会長の小説を原作にした『劇画人間革命』【3】を『750ライダー』(秋田書店)の作者である石井いさみが描いている。

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