サイゾーpremium  > 特集  > 「りぼん」に百合マンガってアリなの? つ...

──夢見る小学生女子たちには、今も昔も欠かせない少女コミック誌「りぼん」。そんな同誌に、2010年、女性同士の恋愛を描いた"百合"作品が登場し、話題になった。まさか"百合"需要は、小学生にまで広がっている? また、一般誌に普及する百合のタブーとは?

1104_ribon.jpg
『ブルーフレンド』より美鈴が歩にふいにキスをするシーン。「りぼん」の"キスまで"というルールが同作品にも反映されている。 (C)えばんふみ/集英社りぼんマスコットコミックス

 女性同士の恋愛や、それに近い友愛を題材にした作品のジャンル「百合」。10年に実写映画化もされたライトノベルシリーズ『マリア様がみてる』(集英社)をきっかけに注目されるようになり、近年、書店によっては専用の売り場が設けられるまでに至っている。男性同士の恋愛を描く「ボーイズラブ」(以下、BL)と同規模とまではいかないものの、今やひとつの市場として確立されたといっていいだろう。

 その動向に目を付けたのが、少女マンガ誌を代表する「りぼん」(集英社)と「なかよし」(講談社)の2誌。10年、前者は『ブルーフレンド』【1】、後者は『野ばらの森の乙女たち』【2】というマンガの連載を立て続けにスタートさせた(現在は2作品とも連載終了)。どちらも性描写はなかったが、女性同士のキスシーンはしっかり描かれており、"品行方正"や"保守的"といったイメージの強い2誌からすると、いささかタブーを冒したようにも思える。一般の少女マンガ誌で、"百合"マンガを掲載した狙いはどこにあるのか? 『ブルーフレンド』の担当編集者・山本氏は次のように語る。

「今はコンテンツの外で話題になるように戦略を立てないと、新たなヒット作はなかなか生み出せません。『りぼん』は小学5~6年生の女子児童が主な読者層である幼年誌なので、百合は取り入れづらい題材ではありましたが、だからこそ話題を呼べるだろうと思い、作者のえばんふみ先生に打診をしました。単行本の帯に『この百合マンガがすごい!』と記載するなど、百合を全面的に押し出してPRしたのも、既存のりぼん読者以外の層を取り込むための戦略。ただ、実はそうしたギミックを使ったのは売り方だけで、内容に関しては従来と変わらず、"りぼんらしい少女マンガ"を描くことにこだわりました」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年2月号

日本のタブー

日本のタブー
    • 【芸能界】権力構造とパワハラの闇
    • 【女性の社会進出】で浮き彫りになった問題
    • 【ヤフーニュース】という怖い権力
    • 【ヤフトピ】が抱える懸念点
    • 【GREEN KIDS】が紡ぐ移民の歌
    • 【共産圏】らで禁忌化するラップ
    • 風水が後押しする【タッキー】社長就任
    • 【豊川稲荷とメリー喜多川】の共鳴
    • 不正入試で揺れる【医学部】の闇
    • 米国の【大麻解禁】と処方薬汚染
    • 【処方薬】の犠牲になったポップスター
    • 塗り替えられた【五輪ユニフォーム】
    • 【原発と精神病院】そして戦後日本
    • 慰めとしての百田尚樹【日本国記】
    • 【ストロング系チューハイ】レビュー
    • ストロングゼロが霞む【米国】ヤバい酒

小阪有花、危険なエロス

小阪有花、危険なエロス
    • 元祖タブーグラドル【小阪有花】

NEWS SOURCE

    • ヤリ手社長の徹底管理!【米津玄師】の実態
    • 【官邸ポリス】と警察官僚内紛の点と線
    • 【ネットフリックス】でテレビ業界崩壊?

インタビュー

    • 【宮下かな子】姉御肌女優の管理術
    • 【舐達磨】シーンをかき回す熊谷のラッパー
    • 【金属バット】劇場出禁!? 異端漫才師の生き様

連載

    • 【長澤茉里奈】ストロング系なんです。
    • 【犬童美乃梨】筋トレ女子、秘密の習慣
    • いとしの【戸田恵梨香】
    • 自由な【インターネット】は終わった
    • 一茂、良純【中年ジュニア】の時代が到来
    • 知られざる【北島三郎】まつり話
    • 【スタバ】を襲う謎のコーヒー起業家
    • 【Zapp】ロボット声の魔力
    • 町山智浩『運び屋』
    • 【ゴーン前会長逮捕】から考える社会の劣化
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子の「ドラッグ・フェミニズム」
    • 「念力事報」/憎みきれないハゲダルマ
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 【ちびまる子ちゃん】がその他大勢に与えた救済
    • 【スヌープドッグ】のローライダーを塗った男
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 不死鳥のごとく蘇った【天才ブルワー】
    • 【ゲイメディア史】群雄割拠時代の幕開け
    • 幽霊、呪われた平成と世直しの幻想。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』