>   > 元フジテレビ局員・吉田正樹が語る「『ここ...
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吉田正樹氏の著書『人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ』

 本当の意味でタブーを破ったテレビ番組というのは存在しないと考えています。真にタブーを破っていたら、テレビでは放映できませんから。もしあるとしたら、ギリギリのところで「寸止め」をした番組でしょう。ここでは、僕が刺激を受けたり、実際にかかわったりした「寸止め」映像を紹介したいと思います。

 まずは『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』【1】。芸人たちを乗せたバスを伊豆の海に沈めるという名場面があり、腹がよじれるほどおかしいですね。沈んだバス内の水位が上がってくるのがわかる、バス車内の映像もすごい。ダチョウ倶楽部はあと15センチくらいしか隙間がないのに、それでも笑わせようとし続けました。あれはやはり、日本テレビのバラエティスタッフが蓄積してきたノウハウの成果でしょう。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)で確立された、人間をギリギリまで追い詰めるドキュメンタリーの手法で、僕のいたフジテレビには出せない世界でした。

 今のバラエティ番組から当時の面白さが失われたとしたら、「ここまでやったら死ぬかも」というテレビマンの野性の本能が衰えているから。作り手がギリギリの寸止めラインを知っているからこそ、過激な番組が作れたんです。だから、テレビマンはもう一度野性に帰ったらいいと僕は思う。

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