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第1特集
ニッポンを支える"業界"診断【4】

自動車業界──トヨタは現代に負ける!? 新興国市場への対応がカギに

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──国内市場は頭打ち、円高で輸出もはかばかしくないと、これまた苦境に立たされた自動車業界。カギを握るはアジアなどの新興国市場とされるが、はたしてここで勝ち上がれるのはどのメーカーか!?

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(イラスト/都築潤)

勝ち企業

スズキ自動車工業
インドの乗用車市場で約半数のシェアを持ち、昨年9月には同国での新工場の建設を発表。これが完成すれば、インドにおける年間生産能力は日本でのそれを上回るようになる。

負け企業

三菱自動車工業
2000年に発覚した大規模なリコール隠しの余波からいまだ脱しきれておらず、09年には大阪証券取引所の上場を廃止された。電気自動車アイ・ミーブに未来を賭けるが……。

トヨタ自動車
いわずと知れた国内ナンバーワン自動車メーカーだが、昨年は北米でリコール騒動が起き、11月には販売台数が大幅に下落。プリウスは好調だが、それしか武器がないままでは、伸び代は期待できないかも。

 日本の製造業の要であり、常に国内外の注目を集め続ける自動車業界。08年は世界経済危機の影響で市場規模が62兆3000億円から49兆4000億円へ大幅に落ち込み、09年も43兆9000億円と完全復活は遂げられず、業界全体の低迷が長引きつつある。また、昨年はトヨタの北米でのリコール騒動もあり、良くないニュースが続いた。そして今年も、少なくとも上期は厳しい状況が続くだろうと語るのは、タブーなき自動車雑誌「マガジンX」(ムックハウス)編集長の神領貢氏だ。

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