サイゾーpremium  > 特集  > 「町おこしにつながってない!?」 急成長...

 不況の世相を反映してか、お手軽だけどおいしいB級グルメがブームだ。一方その裏では、急激な認知に伴う弊害も出てきているという。そもそも「町おこし」を謳っていながら、その効果にさえ疑問が出てきている様子......。急速に広がるブームの現状と、今後の課題を追った。

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『B級グルメが地方を救う』なんて新書も出ていますが、果たして……

 去る9月18~19日、神奈川県にて開催された「第5回B-1グランプリin厚木」。B-1グランプリとは、毎年、全国各地の生活に根ざした地元食=B級グルメが一堂に会し、来場者の投票により、その年のナンバーワンを決定する"B級ご当地グルメの祭典"だ。

 06年に青森県八戸市で開催された第1回大会は、地元の郷土料理「八戸せんべい汁」の普及を目指す有志団体「八戸せんべい汁研究所」がプロデュースした参加団体10、来場者約2万人程度のイベントだったが、同年夏、そのほかのB-1グランプリ参加団体などと共にPR団体「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」、通称「愛Bリーグ」を組織したのを機に大規模化。以来、20団体以上が出展し、常に20万人以上の来場者を集めるまでに成長した。そして、「富士宮やきそば」(静岡県富士宮市)など、各年の優勝メニューがメディアで大々的に取り上げられた影響もあり、今年の厚木大会は出展団体46、来場者は実に43万人以上を誇る一大イベントとなっている。

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