サイゾーpremium  > 特集  > 野球、ラグビーは地盤沈下? 大学スポーツ...

──箱根駅伝ほどの「優良収益システム」を育成・維持できていない、野球、サッカー、ラグビーなどその他の人気スポーツ。しかし、大学側からは新しい試みを模索する動きも出てきており……。

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メディアとスポーツの密接な関係を紐解いた『メディアスポーツ解体』

 現在の大学生スポーツで、箱根駅伝に匹敵するような知名度・人気・宣伝効果を持つスポーツはない。それでもあえていえば、箱根駅伝に続くのは、東京六大学野球リーグだろうか。根拠としては、早慶戦に限れば毎年2回、春と秋のリーグ戦ごとにNHKでテレビ放送がある点、優勝をかけた早慶戦ともなれば、開催球場である神宮球場が満員になることもある点などが挙げられようか。だが、逆にいえば、それだけ、なのである。

 2007年から今年までは、斎藤佑樹というスターが存在したこともあって、民放の地上波生中継があったり、イベント色の強いエキシビションゲームが例年よりも多く開催されもしたが、それはあくまでも例外。そもそも斎藤がいたにもかかわらず、年を追うごとに話題性も薄れてくると、民放の生中継は減ってしまった。伝統の長さから来る大学球界ならではの利権や、かつて騒がれたような、即戦力選手をめぐるプロ球界との癒着といった話もなくはないが、それも箱根駅伝に比すれば小さな世界の話。メディアや国民を巻き込んで、というレベルではない。

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