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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第42回

職業政治家らが死守する既得権と地域主導化の光明【後編】

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"職業議員"らが潰す地域活性化の芽とは?

神保 なるほど。では、河村さんが地域委員会にこだわる理由についても聞かせてください。

河村 国政を見ていると、地域主権も道州制も、言ってみれば「間仕切りを変えよう」という主張ばかり。「自分たちの街は自分たちでつくる」という構造になっていないことに深い疑問を抱いていましたが、国会にはこの議論がまったくありません。それどころか、政権交代に向けた団体戦だけでよしとしている。日本の社会を本当によくするためには、根底のところで、市民の自由や自立をつくらなければいけない。私はそれを見届けてあの世に行こうと決めて、国会議員を辞めたんです。

宮台 つまり「"任せる政治"から"引き受ける政治"への転換」ですね。今までの国政は"誰に任せるか"というところで「間仕切り変え」を主張していただけで、国民は"自分が引き受ける"と言わなかった。"自分で引き受ける"とは、地域の政治に身を投じることです。

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