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脱力ニュース・ジャパン

【今月の教訓】こだわりグルメもほどほどに

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 『極道めし』(土山しげる)というマンガをご存じだろうか。刑務所内で受刑者同士が正月のおせち料理を賭けて、"うまいもの話"で競い合うという異色のグルメマンガである。食べ物の描写が絶妙で、思わず生唾モノのシーン続出だが、この設定が成立するのは、「ムショのメシはまずい」という前提があるからだ。『刑務所の中』(花輪和一)とかを読んでいると案外うまそうにも見えるけど、それはほかに楽しみがないからで、少なくともシャバのメシと比べて質素で味気ないことは間違いあるまい。

 しかし、世の中には【記事A】みたいな例もある。長野県内の刑務所を出たばかりの男(25)が、兵庫県明石市で無銭飲食をしたとして逮捕された。久々のシャバのメシがよほどうまくて、お金もないのに食べすぎたのかと思いきや、「以前捕まった明石署の留置場のメシがうまく、わざと逮捕された」って、そんな理由で!? そこまでして食べたかったメニューとは、「プレートに数種類の総菜や米飯が載った1食あたり393円の給食」。刑務所と留置場では食事のレベルも違うとは思うけど、どれほどの味なのか食べてみたい。

 ちなみにこの男、明石署の留置場が満杯で、別の署に勾留されることになったというからお気の毒。だからって、「移送のため明石署を去る際は肩を落としていたという」なんて書く記者も悪ノリしすぎだ。移送される容疑者はたいてい肩を落としてるでしょ。

 悪ノリといえば、【記事B】の医師(53)もそう。大腸の内視鏡検査を受けていた20代の女性の性器に内視鏡を入れたとして、強制わいせつの疑いで逮捕された。まるで安物のAVみたいな話だが、医師いわく「手元が狂った」ってアンタ、いくらなんでも無理があるだろ。一昔前のエロマンガとかで、童貞クンが入れるとこ間違えて……みたいなネタがあったけど、どうせなら「恥ずかしかったので、目をつぶって入れました」ぐらいのこと、童貞っぽく言ってみればよかったのに。


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