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第1特集
テポドン、愛国心、国防の備え 自衛官が語る"国への思い"【3】

おネエちゃん遊びも上官が指導!「仕事がないから自衛官になりました」

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――自衛官の生活は、"民間"とどれくらい異なっているのだろうか? 入隊から恋愛事情まで、特殊な社会で生活する彼らの生態を見ていこう。

 謎に包まれた部分も多い自衛隊員の生活。法律上は軍隊ではないといっても、日々訓練をし、有事があれば海外に派遣され......という行動様式は、やはりほかの職業社会とは異なる、特殊な環境だろう。自衛官を志して防衛大に入った幹部たちはともかく、高校や一般の大学を卒業して自衛隊に入る人は、なぜわざわざ自衛官を目指したのだろうか?隊員歴約20年のベテラン自衛官に聞いてみた。

「自分の場合は、就職がなかったからです(笑)。都会なら違うんでしょうけど、田舎ではよくある話です。曹士の人間は、同じような動機が多いんじゃないでしょうか」

「曹士」というのは、自衛隊の階級である「曹」と「士」を合わせた呼び名だ。位でいえば「曹」のほうが上で、民間でいえば正社員に当たる。「士」は契約社員のようなもので、任期は更新制。「士」として勤め上げると「曹」になり、この上に「准尉」がいる。さらにその上の「尉官」以上は幹部自衛官と呼ばれ、曹士をまとめる准尉たちを、さらにまとめる任務に就く。ちなみに、防衛大学を卒業すると自動的に幹部候補生となり、曹長からのスタートとなる。

「最近では、大卒者とかフリーターが就職しようと思って入ってくることが増えています。公務員だと思えば、収入面などは安定しますから、そこが魅力的に映るんでしょう」(幹部自衛官)

 確かに、自衛官は法的には公務員。しかし、毎日訓練をこなしつつ、ほかの隊員や上官と集団生活を送らなければならないという生活は、公務員という意識で入ってきてしまうと、やっていけなくなる人もいるのではないだろうか?

「以前、生活に馴染めないので除隊したいと言い出した隊員がいて、とりあえず親御さんも呼んで話し合いをすることにしたんですが、やってきた母親が隊員を見るなり『○○ちゃん......!』って。息子のほうに飛んでいったのを見て、『これじゃ馴染めないわけだ』と思いましたね(苦笑)。でも、ほとんどの人は徐々に慣れて、任期が終わるときには皆自衛官然としていますよ」(前出・幹部自衛官)

 とはいえ、生活に関しても内規が存在するゆえに、若手にはこんな悩みも。

「女性と知り合う機会が少ない。基本的には、部内恋愛か病院の看護師と仲良くなるかしかないですから。あとは、飲み屋の姉ちゃんか(笑)。特別な事情がない限り、基本的に20代の独身者は駐屯地内の寮に住まなきゃいけないんで、なかなか飲みにも行けません。若い奴は門限21時とかですから、ちょっと外出て飯食ったらもう帰ってこなきゃいけない。これじゃ彼女なんて作れないですよ」(前出・30代自衛官)

 また、任地を転々とする人も多いことから、彼女ができたと思っても、すぐ遠距離恋愛になってしまうことが多いんだとか。

「だから、上官や先輩がキャバクラに連れていったりするんですよ。赴任してすぐの隊員に、近隣でどこがいい店か教えたりして、遊びに行かせることも。ハマらない程度に遊びを教えるのも指導のうちです」(前出・幹部自衛官)

 このへんは、新入社員を飲みに連れ回すサラリーマン社会と近いかも!?
(編集部)

東京・渋谷の自衛隊PRスペース
「自衛館」って一体なんだ?

 JR渋谷駅から徒歩2分。飲食店や古着屋などが建ち並ぶ中に、自衛隊のオフィシャルPRスペース「自衛館」がある。昨年7月にオープンした施設だが、若者の街・渋谷の一等地にあって、一体どんな人を集めているのか?そこには何があるのか?直接この目で確かめに行ってきた。

 スペース内は白くて清潔感があるが、意外と狭い。20平方メートルくらいの室内に、ガラスのショーケースがドンと置いてある。中にあるのは、戦車、戦艦、レンジャー隊員などなど、さまざまな自衛隊関連フィギュア。どれもRCカーなどで有名な老舗メーカー・TAMIYA製で、精巧な作りになっている。そして、「それゆけ!女性自衛官」と大書され、萌え絵の女の子が描かれたパッケージ。これはどうやら、人気イラストレーター・こうたろがキャラクターデザインをし、タカラトミーが販売をしている女性自衛官フィギュアらしい。このラインナップ、ここだけまるで中野ブロードウェイのよう。かと思えば、最上段には自衛隊の式典を収めたDVDが積んであったりして、とにかく自衛隊に関連するキャッチーなものを並べた棚のようだ。ただし、残念なことに、販売は行っていないとのこと。フィギュアが欲しい人は中野ブロードウェイへどうぞ。

 反対側の壁際には、自衛隊の入隊パンフレットや防衛大、防衛医大の入学要綱が。手に取ってじっくり見ていた男性客に、女性スタッフが「よろしければ一部......」と声をかけたところ、「いえ、もう入隊が決まってますので」と断られていた。入隊前に、気分を高めるために来たんだろうか?

 そしてこの施設の最大の売りは、実物の制服各種を着て記念写真を撮影できること。幹部自衛官用の腕章がついたロングコートや、迷彩柄のジャケット、紺の詰め襟......陸海空それぞれの制服が並んでいる。これまでに記念撮影を行った人のアルバムを見てみると、皆なんだか楽しげである。博報堂が運営に携わっているというこのスペース、確かに自衛隊のPRに一役買っているようだった。


サイゾープレミア

2016年6月号

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