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[傍流対談]柳美里(作家)×高須基仁(出版プロデューサー)

嫌われ力 「本当の強さ」は、逆風と刹那の中に宿る

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──サッチー、三浦和義、萩原健一、田代まさし......高須基仁は、常に世の中を騒がす、危険な匂いのする人物に接近しては、エールを送り続けてきた。しかも、目立ちたがり。ゆえに、高須本人も疎まれてきた。そんな高須が今最も惹かれている女性が、柳美里だという。ご存じ、作品のみならず、その言動や私生活で世間を騒がせてきた作家。かつて、雑誌で「嫌いな作家」の1位にもなったこともある。今回、高須のラブコールが実り、浅草のどじょう屋で対談が実現。「週刊現代」での連載小説『オンエア』を書き終えるも、一服もすることなく疾走し続ける柳の心を、「脱がせ屋」高須はどこまではだけさすことができるのか?

高須(以下、高) いや〜、今日はうれしいな。1年越しの念願叶って、やっと柳さんとお会いできました。初めてお会いしたのは、昨年1月、「週刊現代」(講談社)の新年会。それからずっと、再び会いたいと思っていました。私は日本一柳美里の作品を読んでいると自負してます。(「週刊現代」で連載をしていた)『オンエア』【註1】も当初は覆面作家として書いていたけど、第2回を読んだところで8割がた柳美里だと言い当てました。柳さんの作品を読んでていつも思うのは......あ、私の勝手な印象なんで怒らないでください。

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