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第2特集
上戸彩 人気のヒミツを徹底解明【5】

オスカープロモーション幹部が提言!「歌を聴いて大物になる」と確信

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デビュー以来ナマの上戸彩を見守り続けてきたオスカープロモーション宣伝本部長・今井一郎氏に、マネジメントの側から見た「人間・上戸彩」について聞く!!

──上戸彩のデビューのきっかけは、1997年に行われた「第7回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞したこと。それまで数々のスターの原石を発掘してきた今井さんから見て、彼女のどこが魅力的だったのでしょうか?

今井一郎(以下、) 一言で言えば、自由奔放なキャラクターです。彼女は本選の直前の面接で、ほかの参加者が極度に緊張している中、特に緊張も感じさせず、こちらの質問に的確な返事を返してきた。わずか11歳、小学校6年生の女の子がですよ。それで、「見た目は子どもだけど頭の回転は速いし、いいキャラクターをしている。この子は大物になるかも」と、将来性を感じたんです。その翌日、決してうまいわけではないですが、堂々と歌を歌い上げ、奔放なキャラクター全開だった本選を見たとき、その思いは確信に変わったんですよ。

──事務所は彼女に対して、どのような将来像を見たのでしょうか?

 女優です。ただ顔がキレイなだけではなく、キャラクターが立ったタイプの女優。そうした事務所の考えは今でも変わってないですし、その方向性を本人と共有するため、3年先くらいまでは常に、今後の仕事のあり方について本人と意思疎通するようにしています。

──とはいえ、女優活動と並行して、CDデビューも果たしている。そのせいか、世間的には「上戸彩=アイドル」という認識も強いです。

 歌手デビューは、彼女の最大の武器である表現力をさらに磨くため。CDをリリースすればライブでダンスを披露する必要も出てくるなど、女優とは違った表現力を養えますからね。上戸を本格派女優に育てるという方向性は、デビュー以来まったく変わっていませんよ。

──01年、当時それほど知名度のなかった上戸彩を一躍全国区にした『3年B組金八先生』への出演も、上戸彩の本格派女優としてのキャリアに必要な役だったからこそ、決めたのでしょうか?

 そうです。金八先生で上戸が演じた性同一性障害を抱える生徒の役は、まさに彼女のキャラクターを生かせるものであったし、彼女にしかできないと感じていたんです。だからこそ、あの難しい役をこなすことにより、彼女がブレイクするであろうとの予想もしていました。

──「金八先生」でのブレイク後、上戸彩は女優として多数のドラマに出演していきます。しかし、好成績を残すものと成績の振るわないものとが極端に分かれることとなりました。そのことをどのように考えていますか?

 上戸が主演して好成績を残したものは、スポ根ものやラブコメ、職業ものなどです。彼女は、自分のキャラクターを生かせるドラマでこそ輝くタイプ。逆に言えば、成績が振るわなかったドラマは、役がハマらず、彼女の魅力を全面的に出せなかったものです。彼女の役に合わないオファーが来ることもありますしね。

──逆にCMは、"女王"の名をほしいままにするほど、出演作の好感度が高いです。

 CMは、上戸の魅力を生かせるようなオファーが多いんですよ。また、自分のキャラクターを15〜30秒でアピールできるのが、彼女の特技でもありますしね。ドラマはCMからCMまでの間隔が15分くらいありますが、それは、今の視聴者にとっては少々長く、我慢できないものなんだと思います。そういった面でも、CMのほうが評価をされやすいのかもしれないですね。

──だとすれば、ドラマ視聴率の低空飛行は今後ますます加速する可能性もあります。彼女は、過去の出演ドラマが低視聴率でも出演オファーが絶えないようですが、ドラマが低視聴率だと主演俳優は戦犯のような扱いをされます。そのことは、イメージ悪化につながりませんか?

 ドラマの不調を主演者のせいだけにするのは、誤りではないでしょうか。実際、今でも上戸に出演オファーが絶えないことは、上戸の魅力がまったく損なわれていないことを表していると思います。ただ、全体的にテレビドラマというものが厳しい状況に追い込まれているのは事実でしょうから、今後は、オファーされた企画を今まで以上に精査し、より上戸に合った企画に重点を置いていくことになるでしょうね。
(構成/エリンギ、岡島紳士、下元陽(BLOCKBUSTER))

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今井一郎(いまい・いちろう)
1955年、長野県生まれ。80年、オスカープロモーション入社。現在、同社宣伝本部長。


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