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連載
法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【45】

世界的麻薬ビジネスに潜む“共産化阻止”というアメリカの野望

―― 前回、薬物規制における法的な“善悪”の判断は、各時代・各国家の文化的・社会的素地を背景にしてなされており、その意味において、殺人等の“絶対的な悪”と比べれば、極めて高い恣意性を持っている、ということに...

世界的麻薬ビジネスに潜む“共産化阻止”というアメリカの野望
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【44】

法の恣意性とドラッグ――それは、なぜ“悪”なのか?

―― 違法薬物問題で揺れるスポーツ界。2016年2月、元プロ野球のスター選手・清原和博が覚せい剤取締法違反で逮捕、起訴されたのに続き、4月には、未成年のスノーボード男子選手2名が遠征先のアメリカ・コロラド州...

法の恣意性とドラッグ――それは、なぜ“悪”なのか?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【43】

巨人軍の選手が手を染めた野球賭博はなぜ“悪”か? その構造的要因を探る

―― 2015年10月に発覚したプロ野球・読売ジャイアンツの現役選手の野球賭博への関与。球団は賭博にかかわった4選手の契約解除、渡邉恒雄最高顧問ら幹部3名の引責辞任という形で火消しに努めたものの、問題は収束...

巨人軍の選手が手を染めた野球賭博はなぜ“悪”か? その構造的要因を探る
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【42】

“文春砲”甘利事件から読み解く、“フィクサー”不在と日本社会の変容

―― ベッキーの不倫疑惑、SMAPの解散騒動、宮崎謙介衆議院議員の不倫辞職と、年明けから連発された“文春砲”の中でも最強の破壊力を有していたものといえば、やはりこの事件でしょう。2016年1月、甘利明前経済...

“文春砲”甘利事件から読み解く、“フィクサー”不在と日本社会の変容
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【41】

日本警察がクーデターを起こす未来も? 警察が自動小銃“カラシニコフ”を導入したその小さくも大きな変化とは…

―― ニッポン警察に自動小銃が配備される――。年の瀬も押し迫った2015年12月19日、こんなニュースが飛び込んできました。テロへの対応力強化のため警察庁が、都道府県警の機動隊に設置されている銃器対策部隊へ...

日本警察がクーデターを起こす未来も? 警察が自動小銃“カラシニコフ”を導入したその小さくも大きな変化とは…
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【40】

データ偽装への非難轟々に見る“社会の不可視化”という問題

―― 2015年10月に発覚して世を騒がせている、神奈川県横浜市の大型マンションの傾斜問題と杭打ち工事のデータ偽装事件。メディアは、建設業界の職業倫理の欠如やチェック体制の甘さ、あるいは工事費用確保のために...

データ偽装への非難轟々に見る“社会の不可視化”という問題
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【39】

司法試験の不人気は、 国家にとって益するという“逆説”

―― 明治大学法科大学院の青柳幸一元教授が教え子の女性に司法試験の問題と模範解答を漏洩したとして、2015年10月に国家公務員法違反罪で在宅起訴された事件。前回は、“司法試験の異常な難しさ”を切り口に事件を...

司法試験の不人気は、 国家にとって益するという“逆説”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【38】

「エロ教授の漏洩事件」に見る司法試験の難しさの“本質”

―― “国家資格試験の最難関”とされる司法試験。その本試験において2015年5月、問題の作成などを行う考査委員を務めた明治大学法科大学院の青柳幸一元教授が、恋愛感情を抱いていた教え子で受験生の20代女性に対...

「エロ教授の漏洩事件」に見る司法試験の難しさの“本質”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【37】

元“酒鬼薔薇聖斗”から考える「更生」とはなんなのか?

―― 重大な事件、中でも性犯罪がらみの殺人が発生するつど、メディアによってクローズアップされる要素のひとつに、犯人の犯罪歴があります。まさにその典型が、2015年8月、大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人が遺...

元“酒鬼薔薇聖斗”から考える「更生」とはなんなのか?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【36】

現場の刑務官が思う死刑の“軽さ”

―― 死刑に関する論考の第3回目となる今回はいよいよ、謎多き死刑制度の中でも特に分厚い秘密のベールに包まれてきた、死刑執行の現場を取り上げます。今日、その実態に関しては、長年死刑執行に携わった経験を持つ元刑...

現場の刑務官が思う死刑の“軽さ”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【35】

「日本国民は死刑賛成」に潜む“世論”のマジック

―― 今回は前々回に引き続き、日本の司法の象徴的刑罰である死刑について考察します。中でも中心的に論じたいテーマが、死刑制度の存廃についての国民の意識に関する問題です。

「日本国民は死刑賛成」に潜む“世論”のマジック
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【34】

ドローンの危険性から考える「社会はなぜ“安全”なのか?」

―― 今回は前回に引き続き、日本の司法を語る上で避けて通れない死刑というテーマについて論じる予定でした。しかしながら昨今、小型無人飛行機「ドローン」がらみの事件が相次ぎ、社会的関心が非常に高まっていることを...

ドローンの危険性から考える「社会はなぜ“安全”なのか?」
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【33】

「次に死刑に処される者」 を決めるのは“誰”なのか?

―― これまで本連載では、わが国の犯罪状況と、それを取り巻く法制度や司法界、あるいは社会の実情について、さまざまなトピックを切り口として論じてきました。その中で、内容のあまりの広範さと複雑さから、半ば無意識...

「次に死刑に処される者」 を決めるのは“誰”なのか?
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【32】

「怒れる犯罪被害者」の実態との乖離と“許し”

―― 今回は前々回に続き、一般に身近とはいえない殺人被害者の遺族の実像に迫ってみたいと思います。本題に入る前に、前々回の内容を簡単におさらいしておきましょう。

「怒れる犯罪被害者」の実態との乖離と“許し”
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法社会学者・河合幹雄の法痴国家ニッポン【31】

中1生徒殺害から見る知られざる少年犯罪の実態と「年齢引き下げ論」の誤り

―― 前回に続き今回は、犯罪被害者とはいかなる存在であるかについて詳しく分析する予定でした。しかし2015年2月、神奈川県川崎市で13歳の少年が複数の少年に殺害されるという事件が発生したことを受け、急遽内容...

中1生徒殺害から見る知られざる少年犯罪の実態と「年齢引き下げ論」の誤り
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