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BLはLGBT的にアウトなのか――腐女子は男性同性愛を搾取? LGBT時代に問うBLの功罪

2018年8月13日 11:00

――男性同士の恋愛やセックスが描かれたBLは、すっかり市民権を獲得した。だが、LGBTという言葉が日本でも浸透した今、その作品を生み出す女性作家や愛好者の“腐女子”は、男性同性愛を搾取・消費していることにならないのか――。この時代に、改めてBLという文化の功罪を問いたい!

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オメガバースBLとして田中東子氏が挙げた夏下冬『奥様はα』。

 有働由美子、二階堂ふみ、吉木りさ、NMB48・山本彩らが、BL愛読者=腐女子であることを公言するなど、もはや“BL”も“腐女子”も一般的なワードとして飛び交っているのは周知の通りだ。改めて説明すると、BL(ボーイズラブ)とは主に女性作家が男性同士の性愛を描いた小説やマンガなどの表現であり、腐女子のほとんどは異性愛者の女性であるといわれている。作品の多くは、激しいアナルセックス・シーンが描かれているのだが、LGBTの権利向上が叫ばれている現在、いわゆるノンケ女性の勝手な妄想世界であるBLは、現実の男性同性愛者にとってアリなのかナシなのか――。

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