サイゾーpremium

Home

料理も生き方も筋を通す。シンプルで極上の味、それが侠(おとこ)の飯!

2018年7月25日 12:00

LT000071464000630565.jpg
『侠飯』(講談社)
※上記画像はauスマートパス外への外部リンク(ブックパスの商品詳細ページ)へのリンクとなります。

 ひょんなことから知り合った女の子がある日突然自宅に押し掛けてきた。いそいそとエプロンをつけて、当然のように台所に立つ。呆気に取られているうちに部屋にはすっかりいい香りが立ち込める。「肉じゃがかな……」などと思っているとその娘が顔を出して困ったように笑う。「もう、普段ろくなもの食べてないでしょ」手には出来立ての料理。慌てて皿を取りに行く。久しぶりに食べる温かい手料理にがっついていると、その娘は意を決したようにこちらを見た。「これからは私が料理作るから」驚いて箸を落としそうになる。それって押しかけ女房じゃないか!だが何の不満があろう。かわいい女の子が毎日美味しいごはんを作って待っていてくれる。幸せな日々だ。そんなことが本当にあったらの話だが。

『侠飯』の主人公・若水良太の家に押しかけてきたのはヤクザであった。良太はごく普通の冴えない就活生だったが、ある日ひょんなこと……ヤクザの抗争に巻き込まれた。間一髪のところで渦中のヤクザに命を救われたが、そのヤクザ―――柳刃組組長・柳刃竜一に、ほとぼりが冷めるまでお前の家に潜伏させろと言われてしまう。もちろん良太に拒否権はない。組長・柳刃とその部下・火野が部屋に居座る姿を見て良太は頭を抱える。しかし柳刃が台所に立つと、たちまちいい香りが立ち込めるのであった。

※au IDログイン画面へ遷移します。

close

auスマートパスに戻る