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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第54回

人は人を正しく裁くことができるのか? 悪魔崇拝で、死刑に!?現代に甦った魔女裁判

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雲に隠れた岩山のように、正面からでは見えてこない。でも映画のスクリーンを通してズイズイッと見えてくる、超大国の真の姿をお届け。

『パラダイス・ロスト3/煉獄』

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アメリカ・アーカンソー州で起こった猟奇殺人事件を追い続けたドキュメンタリー・シリーズの最新作。容疑者3人への、嫌疑を前提とした捜査や裁判の過程を、関係者の証言や取材を通して明らかにしていく。
監督/ジョー・バーリンジャー、ブルース・シノフスキー 出演/ダミアン・エコールス、ジェイソン・ボールドウィンほか日本での公開は未定

 アメリカ・アーカンソー州ウェストメンフィス市の町はずれの森で、1993年、3人の小学二年生(8歳)が、惨殺死体で発見された。遺体は全員全裸で、手足を縛られ、ナイフで動脈を切られ、ひとりは性器をえぐり取られていた。ほかにも、遺体にはムチで打たれた痕や歯型なども残されていたのだった。

 すぐに犯人として2人の高校生が逮捕された。ダミアン・エコールス(18歳)とジェイソン・ボールドウィン(16歳)。地元警察は、2人が悪魔崇拝の儀式のために被害者たちを生贄に捧げたと発表した。

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医療破綻を食い止める気鋭のドクター

疲弊しきった医師たちと、行き詰まる病院医学界に風穴を開ける救世主は現れるか?

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『医療大崩壊』(講談社文庫)。

──かつては世界トップレベルの技術を誇った日本の医師たち。だが、医療費抑制政策により手厚い医療制度に陰りが見え、医療崩壊が叫ばれている。こうした中、破綻寸前の医療制度に光明をもたらす医師たちはいるのだろうか?

 1990年代後半以降、「医療崩壊」という言葉を耳にするようになった。その根底には、長年の医療費抑制政策による医師の人手不足がある。既存の中型総合病院では、ひとつの科につき医師が1~2人というところが増え、昼夜を問わず休みを取れない医師は疲弊。これにより医師のモチベーションの低下、さらには救急患者の受け入れ拒否などといったさまざまな問題が噴出し、マスコミを賑わせてきた。そうした「医療崩壊」が叫ばれる中、追い討ちをかける問題が噴出しており、それが、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加表明だという。

 11年11月、野田佳彦総理はTPP協議への参加を表明。これに対して日本医師会は「国民皆保険の堅持、医療の安全・安心の確保が約束されない限り、参加を認めることはできない」との懸念を示した。TPPへの参加は、日本の医療に一体どのような変化をもたらすのか? 医療経営雑誌「クリニックばんぶう」(日本医療企画)の清水大輔編集長が考えるシナリオはこうだ。

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科学界のインディ・ジョーンズがサラリーマン学者に喝!

生物学者・長沼毅vsサイエンスライター・植木不等式──「地球外生命体はすぐそこにいる!?」

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(写真/田中まこと)

──味のある科学者がリーマン研究者に埋もれてしまった日本の科学界では、宇宙や生命の謎を解き明かせない?研究所を飛び出し、地球を回り続ける生物学界のインディ・ジョーンズと、ユニークな視点で科学と非科学のはざまに切り込むサイエンスライターが、21世紀の科学革命に迫る!

植木不等式(以下、植木) 先生は、地球生命の起源が宇宙から来たという、いわゆるパンスペルミア説を支持されていますよね。個人的には、この説を唱える人は変人揃いというイメージなのですが(笑)、支持される理由を教えていただけますか?

長沼毅(以下、長沼) 地球起源説もパンスペルミア説も、厳密に評価すると、現状ではどちらともいえないはずなんです。にもかかわらず、「地球のことは地球で」という人たちが主流派を占めていて、それ以外の可能性に言及しないどころか、ほとんど「生命が地球外から来るなんてありえない」という感情論で排除している。それに対して僕は「合理的に、理性的に話し合おうよ」と言いたいので、あえてパンスペルミア説のほうを支持しているんですよ。

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イオンの流通革命が起こした弊害【2】

『震える牛』が警告する"食品"を"工業製品"に変えた大型ショッピングセンターの脅威

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──流通イノベーションの罪は、地方都市の商店街を衰退させただけではない。新著『震える牛』(小学館)を上梓した、作家の相場英雄が語る、我々の身にも危険が及ぶという、さらに恐ろしい流通革命、 その"罪"の深層とは――?

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相場氏は、地方に行くと、地元の人がす
すめる店を尋ねるという。そこで聞ける話
も多いそう。

 静かに空をにらむ牛の頭骨――シンプルながらインパクトのある装丁と、帯に躍る"平成版『砂の器』"の文字。社会問題を下敷きにした骨太なミステリー小説『震える牛』が2月1日に刊行され、早くも話題を広げている。

 警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一警部補は、2年前に発生した未解決事件「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。被害者は仙台在住の獣医師と、東京在住の産廃業者。一見して偶然、無関係に殺害された2人だが、そのつながりを探るうち、田川は大手ショッピングセンターの地方進出、それに伴う地域商店街の衰退など、社会の構造変化が事件に大きくかかわっていることに気づく......。

 著者の相場英雄氏は、自著のミステリーシリーズ『みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎』の取材を行う中で、東北のある酪農家から「日本のBSE検査は、一般消費者が考えるほど厳しいものではなく、今も"震える牛"が出てくる。トレーサビリティがしっかりしていない牛肉は、家族には食べさせられない」と聞き、衝撃を受けたという。それが、本作を書き上げる契機になった。

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イオンの流通革命が起こした弊害【1】

商店街が続々シャッター通り化!? 日本の流通を変えたイオンは革命家か? 破壊者か?

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(写真/伊藤星児)

──2000年代、大型商業施設の地方進出が進んだのは、イオンなどが起こしたイノベーションにより、流通網が目覚ましい発展を遂げた成果だ。これらの流通革命は、低迷する我が国の経済にあって、消費者に多大な利益をもたらした。しかしその一方で、00年代も半ばを過ぎると、地方の商店街をシャッター商店街化するなどの問題もささやかれてきた。さらに現在では、そうした郊外から撤退し、地元住民はゴーストタウン化にあえいでいるという。これは行き過ぎたイノベーションの、もうひとつの側面なのか?

日本における「流通・物流」の分野で革命を起こしてきたのは、イオンやセブン&アイ・ホールディングスといった大手流通グループだ。流通網を再編・統合し、大規模商業施設を地方に広げることで大きな飛躍を遂げてきたが、そのことで日本各地の商店街が打撃を受け、「シャッター通り化してしまった」という弊害を訴える声も根強い。こうした流通イノベーションはいかにして進み、日本社会にどんな影響を与えてきたのか?

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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第63回

東京電力は法で裁かれるのか?原発訴訟に見る司法の責任【後編】

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【前編はこちら】

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3・11以降、原発訴訟はどのように変わるのか?

神保 続いて、福島第一原発事故を予見するかのような議論が交わされた、浜岡原発訴訟について伺いたいと思います。あらためて争点を簡単に教えてください。

海渡 浜岡原発は静岡県の御前崎市にあります。原子炉が震源とされるプレート境界面の真上にあり、少なくともM8以上の「東海地震」に見舞われる危険性が認められていた。そんな場所で、僕らが訴訟を起こした03年当時は4基、現在は5基の原発が稼働しています。そこで、静岡県とその近隣都道府県に居住する住民が人格権に基づき、運転差し止めを求めた事案です。

 大きな争点としては、どの程度の地震が起きる可能性があるか。そして、M9クラスの"超東海地震"など、想定を超える地震が発生する可能性があるかなどです。

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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第63回

東京電力は法で裁かれるのか?原発訴訟に見る司法の責任【中編】

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【前編はこちら】

原発訴訟で障壁となる専門技術的裁量とは?

神保 元裁判官の立場から、井戸さんは「伊方原発訴訟」をどう捉えていますか?

井戸 伊方原発訴訟では設置許可処分が「裁量処分」かどうか、ということが大きな争点になりました。行政は法律に基づいて行われなければなりませんが、すべてのケースを想定して「こういう場合は許可していい」と決めることはできない。それゆえに、行政側には裁量があります。この訴訟では、安全というものを行政の裁量で判断できるのか、それとも安全とは事実認定の問題であり、裁量で判断できるものではないのか、ということが大きく争われたのです。

 結果として、専門技術的な部分については裁判官が判断できないため、最高裁は専門家を立てている行政の判断を尊重すべきだとして、裁量を認めた格好です。裁量処分であれば、裁量の逸脱、乱用を原告側が立証しない限り、取り消すことはできない。この判断がその後に与えた影響は大きいですね。

海渡 確かに、過去の原発訴訟ではこの「専門技術的裁量」が壁になってきました。原発の耐震性や多重事故の可能性などが争点に上がっても、裁判所は常にこの専門技術的裁量を盾に、判断を"専門家"に委ねることで、原発の本当の危険性を直視することから逃れてきたのです。

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神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第63回

東京電力は法で裁かれるのか?原発訴訟に見る司法の責任【前編】

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ビデオジャーナリストと社会学者が紡ぐ、ネットの新境地

今月のゲスト
海渡雄一[弁護士]・井戸謙一[弁護士]

──東日本大震災に伴い発生した福島第一原発事故を受け、東京電力の動向に注目が集まっている。1月12日には、原発停止や廃炉に向けた費用負担が東電の経営を圧迫することから、政府は公的資金注入による実質的な国有化の検討に入ったと報じられた。こうした動きに対し、「やむを得ない」という論調が多く見られたが、東電に対する責任追及の声は多い。だが、これまでも地域住民らが安全性を問題視し、司法に問うた"原発訴訟"については問題点も山積みだという―。

神保 今回は、長く原発関連の訴訟にかかわってこられた弁護士の海渡雄一さん、同じく弁護士で元裁判官の井戸謙一さんをゲストに迎え、原発問題における司法、とりわけ裁判所の責任について議論していきます。

宮台 原発の問題に限らず、日本の司法が三権分立という意味で本当に独立しているのかどうかが疑われ続けてきました。日本は起訴有罪率が99・9%で、事実上検察が有罪/無罪を決めています。そもそも最高裁の判事が処理する事件の数から考えて、とてもじゃないがすべてを処理できず、実務の大半が事務局に丸投げの状態にあります。

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脱力・ニュースジャパン

【今月の教訓】愛と哀しみのプードルと下着

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 子供のいる夫婦が離婚した場合、どちらが親権を取るかは大きな問題だ。日本では母親が取るケースが圧倒的に多いけれど、父親だって子供が可愛いのは同じ。DVが原因とかなら話は別だが、面会の約束が果たされず、子供に会えないことで悩み苦しんでいる父親も多い。

 では子供がいなければ問題ないかというと、そんなことはなく、【記事A】のような事件も起きている。福岡市の無職の男(59)が、元内縁の妻(52)が散歩させていた犬を奪って逃走、強盗容疑で逮捕された。男いわく、「確かに連れ去ったが、犬は元々自分のもの。だから、強盗ではない」って、よほど可愛がってたんだろうなあ。犬と子供を一緒にしたら怒られるかもしれないが、この男にとっては子供同然の存在だったに違いない。しかも、その犬が「小型プードル(茶色)」というのが絶妙のコントラストを描き出す。

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念力事報 第44回

塀の中で"尊師"は何を思う──元幹部出頭 に17年前の事件を想う

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──短歌と写真が奏でる「新しい報道」のカタチ

オウム幹部出頭
2011年12月31日、数々のオウム事件に関与していたオウム真理教元幹部の平田信が、17年にも及ぶ逃亡の末、警視庁丸の内署に出頭した。その後、1月10日には平田の逃亡を手助けした元信者の斎藤明美も出頭。90年代に日本を震撼させたオウム事件が新たな局面を迎えようとしている。

江森康之(写真)
写真集に『赤目四十八瀧心中未遂』(リトル・モア)がある。

笹公人(歌)
1975年7月8日、東京生まれ。17歳の頃、作歌を始める。代表作に『念力家族』(インフォバーン)など。近著に和田誠氏との共著『連句遊戯』、朱川湊人氏との共著『遊星ハグルマ装置』などがある。

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神保哲生×宮台真司の
マル激 TALK ON DEMAND
ゲストと共に“ワンテーマ”を掘下げるネット発の時事鼎談。
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哲学者・萱野稔人の
“超”現代哲学講座
国家、権力、そして暴力とは何か?知的実践による解説。
“超”現代哲学講座

田中圭一の
未来からのシナン
現代のビジネスマンたちの悩みを解決する、超SFマンガ。
未来からのシナン-目指せ!


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