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特集

目利きが勧める"ヤバいミニコミ"【2】

制作者が語る本音──風俗誌じゃ書けない潜入取材のさらに裏を描く『むだにびっくり』(田房永子さん)

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 SMクラブ、スワッピングパーティー、セレブ養成セミナーなど、数々のアヤシい現場に潜入し、その一部始終をごく淡々と冷めた目線で、女性である書き手がレポートしていく「むだにびっくり」。このミニコミ、一体何を目指しているのだろうか?

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ちなみに、第2号は「出会い系」、第3号は「圧迫感の
ある人たち」特集。1、2号は525円、3号は630円。

──現在、第3号まで出ている「むだにびっくり」ですが、最初に出された第1号は「東京過激スポット潜入!」と題した数々のアヤシい風俗店に乗り込む潜入ルポでした。単刀直入に聞きますが、なぜこんなミニコミを作ったんですか?

田房永子(以下、) 以前から男性向けエロ本雑誌のライターをしておりまして、雑誌の企画を通して、これまで数多くの風俗店に潜入しました。そこでさまざまな衝撃的な光景を目にしてきたのですが、残念ながらエロ本では男性読者が喜ぶものしか書けない。それが徐々にストレスになってきて、ならば自分で作ってしまおう、と思ったのが始まりです。

──風俗店取材では、何がそんなに気になったんですか?

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特集

目利きが勧める"ヤバいミニコミ"【1】

風俗潜入のリアルな感想、中核派の回想録......流通に乗らないからこそできたミニコミの危ない中身

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──小規模で流通に乗らないからこそ、マニアックでディープなネタを扱えるのが本来のミニコミの持ち味。"誰でもメディア"時代に作られ続けている、商業誌が縛られるようなタブーがないからこそできる"ヤバいミニコミ"を、それぞれに精通した専門店にレコメンドしてもらった。

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「ミニコミ2.0」の公式HP。

 今、不況にあえぐ出版業界において、「ミニコミ」が業界関係者からかなりの注目を集めている。一般的にはマイナーなジャンルゆえにピンとこない読者も多いだろうが、最近、都心の大型書店ではミニコミの特設スペースを設けているところも少なくないのだ。一体、何がそんなにアツいのか? その話に入る前に、そもそもミニコミが何を指すのかをおさらいしておきたい。

 ミニコミとは、「ミニ・コミュニケーション」の略称。「マスコミ」の対語である。定義としては「特定の限られた範囲を対象として行われる情報の伝達方式」(『大辞泉』より)で、一般的には、マニアックなテーマを扱った自主制作本といった意味合いが強い。ただし対象の解釈はさまざまで、同人誌との線引きやメルマガなどを含むかどうかは意見が分かれるところである。

 現在は多種多様なミニコミが乱立しており、「PLANETS」【1】「界遊」【2】のように、大型書店で扱われる"メジャー"な作品も増えている。先日こういった有名ミニコミ誌の編集者を集めた「ミニコミ2・0」なるイベントも行われ、10年代の新たなムーブメントとして業界内外で注目を集めた。また、02年にスタートし、都内で年に2回ほど行われている〈文学フリマ〉のような即売会も、来場者出展者共に増加傾向にあり、盛況となっている。だが、今回小誌では、前述のような"メジャー"な、商業媒体のオルタナティブを目指したようなものではなく、マイナーながらも商業誌ではできない踏み込んだ内容に特化した「ヤバいミニコミ」にスポットを当ててみたい。

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カルチャー

女性が持つしたたかさと罪が明らかに!

【ブス会*】──ポツドール"女"シリーズの演出家が立ち上げた新ユニット「ブス会*」って?

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 劇団「ポツドール」の特別企画"女"シリーズの脚本・演出を手掛けたぺヤングマキこと、溝口真希子が新ユニットを立ち上げた。その名は"ブス会*"。このパンチのきいた名前のユニットは、ブサイクが集う会でも、出演女優が全員ブスというわけでもない。「『ブスを名乗っているけど、実はブスじゃないよね』と言われたい。自分から『ブスです』と先手を打つことでブスと言われないようにする、というヤラシイ女心を表現しています」と、したり顔のぺヤングさん。

 確かに、見られる前に「ブス」と自己申告すれば、自然と美人のハードルが下がるかも!? そんなしたたかな(?)ブス会は、「女」をテーマに女性の実態を炙りだすような作品を上演していくとか。

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カルチャー

あの芸人が謎のカミングアウト!?

【高田純次&岡田圭右】──テレビじゃできないネタを"適当"に繰り出すタカダオカダの"ゆるふわ"旅行記!?

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(写真/早船ケン)

"元祖適当男"高田純次と"平成の適当男"岡田圭右(ますだおかだ)が、ありそうでなかったタッグを結成! なんと2人でDVD『タカダオカダ〈適当ドライブ・熱海温泉編〉』をリリースしてしまった!

 このDVD、元はといえば5月に関西テレビで放送された番組なのだが、だからといってペロペロ舐めてもらっては困る。とにかく全編下ネタの嵐! 「下ネタを言わないとディレクターに怒られるんですよ」(高田)。それ、絶対嘘ですから! 「もう、ボケの1000本ノックを浴びてるようでしたわ」(岡田)

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連載

CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第2回──ANIME編

子供すら騙せない凡作!? 大人の慰みものに過ぎない『宇宙ショーへようこそ』

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2010年8月号 ANIMATIONクロスレビュー

■『かみちゅ!』監督の最新作

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『宇宙ショーへようこそ』
監督/舛成孝ニ
脚本/倉田英之
制作/A-1 Pictures
配給/アニプレックス
6月26日より新宿バルト9ほか全国公開中


田舎の村で、夏合宿のため小学校に集まった5人の子どもたち。偶然見つけた犬の手当てをしたところ、犬がしゃべりだし、「2100万光年離れた惑星から植物の研究にやってきた宇宙人・ポチ」を名乗る。お礼に月へ連れていってもらった5人だが、トラブルで地球に帰れなくなり......。『かみちゅ!』の舛成監督初の劇場版。

【批評家・宇野評】
★★★☆☆☆☆☆☆☆
空回り感が否めないファンタジィ
気合が空回りしているのかとにかく冗長。この程度の内容で2時間超えはないだろう。そのへんからして「子どものための」「良心的な」作品という皮をかぶった大人の慰みものの匂いもしなくはない。テンプレ通りの「田舎の夏休み」「ピュアな子どもたち」もアレだが、特に脚本には問題が多く、中盤のダレはもちろん、終盤の安っぽい説教も完全に足を引っ張っている。背伸びして児童文学気取る前に、アニメで非日常を構築することの意味を考え直すべき。

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連載

CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第2回──DRAMA編

無名の生活者たちへ贈る鎮魂歌──堤幸彦演出の後を継ぐ『新参者』!!

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──ついに"ドラマの帝王"木村拓哉ですら視聴率の取れなくなったドラマ大恐慌時代。そんなテレビ離れ世代にこそ見て欲しい、テレビマンたちの力とは? ドラマの見方が変わる新目線批評。

2010年8月号 DRAMAクロスレビュー

■いろんな意味で話題性抜群

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『月の恋人』
脚本/浅野妙子ほか
出演/木村拓哉、篠原涼子、リン・チーリンほか
フジテレビにて、今年5月より毎週月曜21:00(7月5日終了)

「もはや神通力も限界か」と囁かれるキムタクの、ゴリゴリのラブストーリーとしては10年ぶりとなる主演作。放映前から「彼との共演を人気女優が拒否」だの「リン・チーリンのほうが背が高い」だの、さまざまな話題が飛び交った。脚本は、先月当欄で取り上げた『八日目の蝉』と同じ浅野妙子。


【批評家・宇野評】
★★★★☆☆☆☆☆☆
コンセプトに実践が伴わない
キムタクにいつもの「キムタク演技」をさせたまま、複雑な内面を持つキャラクターを演じさせようという志は立派だが、見事に失敗。どう考えてもキムタク社長のキャラをじっくり描くしかなかったはずなのに、尺的にも書き込み的にもまったく足りてない。企業ドラマとしての展開も極めて安直で「ドラマだからこんなものでいいだろう」という甘えは許しがたい。コンセプトは明確なのに実践が伴わない、作りの粗さが目立つ。恋愛描写自体は悪くなかったのだが。

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連載

CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第2回──MOVIE編

『シュアリー・サムデイ』を見て分かった!? 小栗旬の本性は「童貞男子」

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──低迷する映画業界よ、こんな時代だからこそ攻める映画を! 保守的になりがちな映画業界に喝を入れる映画評。映画を見る前にこれを読むべし!

2010年8月号 MOVIEクロスレビュー

■邦画好きなら今夏注目必須

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(C)2010「SR2」CREW

『SR サイタマノラッパー2』
監督・脚本/入江悠
出演/山田真歩、安藤サクラ、桜井ふみほか
配給/T・ジョイ 6月26日より新宿バルト9ほかにて公開中


監督が自腹で制作したインディ系映画『SR サイタマノラッパー』。昨年公開され、映画好きの間で話題をさらった同作の続編となる本作の舞台は、埼玉よりさらに奥地の群馬。ラッパーを夢見ながらグズグズの日常に埋もれた5人の地元女子は、ラッパーユニット再結成を目指して奮闘するが......。

【映画系文筆業・那須評】
★★★★★★☆☆☆☆
気持ちよい恥ずかしげのなさ
群馬の田舎で人生に行き詰まった女子の映画だから、肝心のラップもぐだぐだなのかと思いきや、これがかなりうまい。好きなラップを恥ずかしげもなく(いい意味で!)熱唱する姿は気持ちよく、娯楽映画としてとても魅力的だが、20代後半の彼女たちのリアルな痛みやラップをしなければならない理由は、よくも悪くも前作を踏襲した物語の枠組みの中に省略されている気がしたので、できればもう少し具体的なエピソードで観たかった。

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カルチャー

キーワードは"特別扱い"!!

【恋するレッスン】──"先生との恋"から女心を学べ!男性も必聴な女性向けドラマCD

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(C)BROCCOLI (イラスト/古街キッカ)

 少女マンガやケータイ小説でありがちなのが、女子生徒が先生と恋仲になる展開。なぜ女性は"先生との恋"に惹かれるのか──その謎を解明したい人は、7月28日に第1〜2弾がリリースされる乙女向けドラマCD『恋するレッスン』シリーズを聞いてみてほしい。

 同シリーズのコンセプトは「先生は恋人」。料理、華道、英会話......など、さまざまな"習い事"を教えてくれるイケメン先生が恋人でもあるという設定で、授業中やデートといったシーンの中で、主人公(リスナー)に甘い言葉を囁いてくれる。単なる先生ではなく、あえて"先生兼恋人"に設定した理由とは?

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社会

くすぶる普天間問題の火種──

普天間問題で民主に追い風?特捜が狙う「馬毛島疑惑」の効用

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立石建設工業の公式HPより。

 去る5月。東京国税局査察部がある脱税事件の刑事告発に踏み切り、政界にひそかな動揺が広がっていた。事件の舞台は、米軍普天間基地の「県外移設候補」に挙がっていた鹿児島県の無人島「馬毛島」。そのほぼ全域を所有する「立石建設工業」と同社の立石勲社長を東京地検特捜部に告発したのだ。

「馬毛島には、移設を見越して立石側が2本の滑走路を建設中だったんです。告発容疑は、社長の誘致活動そのものを問う内容でした」(国税担当記者)

 告発容疑を見ると、立石社長は馬毛島の所有権を関連会社「馬毛島開発」名義で取得し、140億円をかけて滑走路を建設。ところがその費用を貸し付けていた銀行から返済を迫られるなど資金難に陥ったため、富山と埼玉にある所有地をグループ会社間で取引して約10億円の損失が出たように装い、約3億円を脱税していた。

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連載

CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第2回──NOVEL編

『1Q84』をめぐる考察は続く──なぜ"1984"であったのか?

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──"ベストセラー"のハードルが下がる小説界に残された小さな希望......そんな良質な小説だからこそ! ここでは愛ある批評を捧げます。

 先月号の本連載冒頭において、市川真人氏・森田真功氏・宇野常寛氏による 『1Q84 BOOK3』(新潮社)をめぐる座談会を掲載した。その中で三者三様の 評価が下された同作だが、まだ語り尽くされていない部分が残っていた──。 『1Q84』は、おおむね3種類の読者に向けて書かれている。

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『1Q84 BOOK3』

 第一には、小説を読んだことがない読者だ。本作は現在3巻まで刊行されているが、1巻目ですでに主人公2人が両思いであることが暗示されているから、そういった読者にも物語が追いやすい。このタイプは、2人が結ばれるか否かが気になって寝食を忘れて読む。もっとも、普通の恋愛小説は男女の思いが通じ合っていることが、後半までわからないものだが。

 第二には、ベストセラーが好きな読者だ。このタイプは小説自体には関心がない。売れている小説にまつわる噂に関心がある。彼らに村上春樹は噂の火種を用意している。それはタイトルだ。これまで1巻ごとに「4月──6月」「7月──9月」「10月──12月」とサブタイトルが付されていることを踏まえれば、3カ月ごとに1冊が割り当てられているから、1984年についての小説である『1Q84』は全4巻になるように思えてくるのである。だが、どの巻も、物語が完結しているのかどうか判断がつかないように書かれており、それゆえ、何巻で完結するかが話題になっている。だから、このタイプはそれが気になって読む。

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